【平塚競輪・GPシリーズ】中石湊が単騎捲りで豪脚V/ヤンググランプリ

選手仲間から胴上げされる中石湊



 123期と125期の若手精鋭が激突したGⅡ「ヤンググランプリ2025」は、中石湊(21)=北海道・125期・S2=が制した。ナショナルチームで培ったパワーと精神力で、同期と先輩を全員のみ込んだ。


 レースは関東3車が前受け。先頭の森田一郎はあっさりと引いて捲りに構えた。仕掛けどころをためらった森田とは違い、8番手の中石は終1半から豪脚を披露。3半では前団をのみ込み、Vゴールへと突き進んだ。

 「残り1周までは後ろで落ち着いて、緩んでいたら行こうと思った。終HS過ぎに緩んだので、思いきって行った。いつもより出が良かった」と振り返った。

 優勝のうれしさだけでなく、期待もひしひしと感じている。「来年も期待にこたえるために、どんどん強くなりたい」と気を引き締め直した。

 ナショナルチームの次世代エース候補。「今はBチームなので、Aチームに上がってオリンピックを目指したい」と、競技でも上を目指している。

 アフロヘアが代名詞。
憧れの先輩でもある〝元祖〟の山崎賢人(長崎・111期)に勧められた。「今は賢人さんより(髪が)大きくなった。自転車でもすごい先輩を超えたい。髪形で目立たず、脚で目立てるように」と、世界選手権ケイリン金の山崎を超えるのも目標のひとつだ。

 北海道勢では2007年の菊地圭尚(89期)以来の大会V。菊地を継承するだけでなく、大きく乗り越える存在になるのは間違いない。(野口雅洋)

 ◆中石湊(なかいし・みなと)2004年11月14日生まれの21歳。大阪市出身。函館大谷高卒。125期で日本競輪選手養成所に入所し在校成績は6位。第2回、第3回の記録会でゴールデンキャップを獲得。

 2024年5月、北海道支部でデビュー(函館=3、3、1着)。
通算成績は85戦55勝、優勝は13回。グレードレース優勝はGⅡヤンググランプリ(25年12月、平塚)。通算獲得賞金は3627万9100円。

 自転車トラック競技のナショナルチームに所属しており、24年のアジア選手権トラックで1キロタイムトライアル銀、チームスプリントで金。

 師匠は大森慶一(88期)。ホームバンクは函館競輪場。175センチ、81.6キロ、太もも65.8センチ、A型。



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足立梨花(右)から花束を渡された中石湊


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