【競輪】梶田舞が引退を表明 ガールズグランプリ2V
 ガールズケイリンの梶田舞(38)=埼玉・104期=が30日、SNSを更新し、引退を表明した。「今までガールズ競輪の梶田舞を応援して下さりありがとうございました。
今年で引退をします」などとつづった。27~29日の前橋がラストランになった(2、4、決勝3着)。


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2016年12月28日、立川でのガールズグランプリを勝利した梶田舞



 30日に報道関係者の電話取材に応じ、「29日に終わった前橋に参加する前に、親とスポンサーには伝えました。開催中も誰にも言わなかった。競輪が大好きだったけど、ここ数カ月は精神的に追い込まれてしまい、競輪が嫌いになってしまう手前だった。大好きな競輪が嫌いになる前に引退しようと思い、年内で辞める決断をしました」と話した。

 梶田はガールズ2期生。2013年5月、栃木籍で京王閣デビュー(1、1、決勝2着)。同年6月、3場所目のいわき平で初優勝するなど早くから実力を発揮した。2014、16年のガールズグランプリを制するなど、ガールズのトップ選手として活躍した。

 12年の選手生活を振り返り「世界一になれるかも、オリンピックに出られるかもと思ったときに、ちょうどガールズケイリンの存在を知った。選手になってからはグランプリを2回勝つことができた。
連勝記録(24連勝)をつくることもできた。2回目のグランプリを優勝(2016年12月・立川)したあと、競輪をやり切った気持ちになり辞めようと思った」と振り返った。

 「競輪が好きだったからここまで続けてこられた。レースで落車をして、病院に運ばれてがんが見つかった。競輪を続けていなければがんの発見が遅れていたかもしれないし、競輪を続けた意味があった」と、競輪界への感謝を言葉にした。

 今後に関しては「競輪を続けながら次のことを考えるのはできなかった。まずはゆっくりしてから、次の仕事を考えたい」と未定。

 最後に「ファンの方々のおかげでここまで頑張ってくることができました。突然の引退になってしまいましたが、ありがとうございました」とあいさつ。ガールズ初期を支えた功労者が、静かにバンクから去る。

 ◆梶田舞(かじた・まい)1987年1月26日生まれの38歳。東京都出身、日体大卒。
トライアスロンで自転車を始め、104回生(ガールズ2期生)として日本競輪学校に入る。2013年5月、栃木支部として京王閣でデビュー(1、1、決勝2着)。14年12月にガールズグランプリを制して初タイトル。16年も、7月のガールズケイリンフェスティバルと12月ガールズグランプリを制した。21年11月、静岡での落車で病院に搬送されたことで腎臓がんが発覚。手術を経て21年2月に復帰した。22年に埼玉支部に移籍。通算948走327勝、優勝68回。通算取得賞金は1億5112万9100円。157.3センチ、57キロ、0型。

【関連表】ガールズグランプリ 歴代優勝者


【競輪】梶田舞が引退を表明 ガールズグランプリ2V

2017年(平成29年)6月29日、ヤフオクドーム(現みずほペイペイドーム)で始球式を行う梶田舞


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