普段使いはもちろん、キャンプやお花見、災害対策などあらゆる方面に需要があるポータブル電源。
各社の開発競争も激しく、製品選びには容量や定格出力、安全性、価格、取り回しの良さ、デザインなどあらゆる要素を加味する必要があります。


そんななか、ヨシノパワージャパンは2025年4月17日(木)に「YOSHINO B1200 SST」を発表しました。
独自技術「三元固体電池」の採用によって、どんな環境でも安定した性能を発揮する次世代ポータブル電源です!


ヨシノパワージャパン新製品発表ラウンドテーブルに参加!

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
株式会社ヨシノパワージャパン ゼネラルマネージャー 佐藤允

Saiga NAK編集部は都内某所で行われたヨシノパワージャパン新製品発表ラウンドテーブルに参加してさまざまなお話を伺いました。



ヨシノグループは2021年にアメリカ・カリフォルニア州で設立されたYoshino Technologyを起源とする企業。
ヨシノパワージャパンは日本国内における製品販売や出荷前チェック、カスタマーサポートなどを行う日本法人として2023年1月に誕生しました。
日本のユーザーのニーズを開発部門にフィードバックするなど共同商品開発も行っているとのこと。
能登半島地震の際には現地で支援活動も行いました。


UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
統一されたデザインのヨシノ製品

2023年から現在までにヨシノグループが展開してきたのは・・・


  • B300 SST
  • B300 Pro SST
  • B600 SST
  • B2000 SST
  • B3300 SST

・・・の5製品。
その全てにポータブル電源として世界初の“三元固体電池”を採用しており、高い安全性とエネルギー密度を実現しています。


三元固体電池とは?

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
次世代バッテリー「三元固体電池」

では、そもそも三元固体電池とは何なのでしょうか?


UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
従来の電池

従来の電池といえば「三元系リチウムイオン電池」や「リン酸鉄リチウム電池」が主流でした。
「三元系リチウムイオン電池」は、エネルギー密度が高い代わりに安全性が低い。
「リン酸鉄リチウム電池」は、安全性が高い代わりにエネルギー密度が低い。といった特徴があります。


UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
エネルギー密度が高い=小型かつ軽量

そんななか、ヨシノグループは次世代の蓄電池である「(全)固体電池」に着目。
業界としてその定義はまだ確立されていませんが、いち早く開発に乗り出して製品化したのがヨシノのポータブル電源です。


とりわけ“三元固体電池”はヨシノパワージャパンが商標を申請しています。



三元固体電池は高い安全性と長い寿命、広い動作温度範囲や高いエネルギー密度など良いことずくめ。
まさに次世代バッテリーとして世界中で注目されています。


新しいポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
YOSHINO B1200 SST

そして今回発表されたのが「YOSHINO B1200 SST
1000wh帯の製品がない、コストが高い、といったユーザーの声を反映した新しいポータブル電源です。


とにかくコンパクト

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
株式会社ヨシノパワージャパン ゼネラルマネージャー 佐藤允

「YOSHINO B1200 SST」最大の特徴はコンパクトさ
ドイツの第三者認証機関「テュフ ズード」によるTÜV SÜD Sクラス認証を獲得しており、執筆時点でSクラスは本製品のみです。


UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
他社製品との比較

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
他社製品との比較

「YOSHINO B1200 SST」は、296mm×204m×256mmのコンパクトさを実現。
エネルギー密度は87.74Wh/Lと業界最高水準です。


耐久性や動作環境にも強み

「YOSHINO B1200 SST」のTÜV SÜDによって・・・


  • 65度環境下での1週間保存
  • 85度環境下での30分間発火なし
  • バッテリーの釘刺し実験による無発火
  • マイナス20度の放電率80%
  • 0.9mからの落下テスト
  • 振動テスト(EN62368)

・・・なども認証済み。
さらに自社テストでは、高速充電と放電を90%DOD(充電深度)で4,000回繰り返しても81.3%のバッテリー寿命を確認したといいます。



特にポータブル電源が苦手な低温環境を克服しているのは大きな強み。
0度で90%以上、マイナス20度で80%の放電率を誇り、取り扱いの難しいガソリン発電機とはおさらばです!


コンパクト&コストカットを追求

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B1200 SST(左)、B600 SST(右)

「YOSHINO B1200 SST」は既存製品のパーツを一部転用することで開発コストを削減。
寸法は「YOSHINO B600 SST」と全く同じでありながら、定格出力は1200W、容量は1085Whを搭載しています。
さらに、大量生産に踏み切ることで製品価格を抑えることにも成功!



一方で見直すところはしっかり見直しており、例えば「YOSHINO B600 SST」の本体左右にあったネジデザインを削除。
当初は各種ケーブルやストラップを引っ掛けるために採用されたものでしたが、この出っ張りが収納時の邪魔になるというユーザーの声を反映させました。
さらにACコンセントは4ポートに増加。


ソーラーパネルからは最大400Wの急速充電にも対応しています。


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ソーラーパネルからの充電で使い勝手アップ

折り畳めるソーラーパネル「SP100」「SP200」は全てのヨシノ製品に対応しています。


実際に「YOSHINO B1200 SST」を体験!

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YOSHINO B1200 SST(正面)
  • サイズ: 296×204×256mm
  • 出力: 1,200W(最大1,600W)
  • 出力(ACコンセント): 100V 20A 三穴×4
  • 出力(DC): USB-A×2、PD60W×1、PD100W(双方向)×1、DC5521 12V/10A×1、シガーソケット×1

改めて「YOSHINO B1200 SST」のスペックを確認しながら実際に体験していきます。


リアルタイムで使用状況が分かる液晶が便利!

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電気ケトルもバッチリ

本体中央の液晶には電気が供給されているポート、電気の消費量(ワット)、バッテリーの残量(%)、同じ出力で使い続けた際の使用可能時間などが表示されます。


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液晶表示が便利

リアルタイムで総出力や使用量が分かって便利!


最大100W出力のUSBポート

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もはや必須のUSBポート

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しっかり充電できる

現代人が好きなポート第1位(※筆者調べ)のUSBポートは、Type-Aが2つとType-Cが2つ(PD60W/100W)搭載されています。
災害時はもちろん、キャンプやお花見に持っていけば大モテ間違いなし!?



参考として、スマートフォン(12W)なら約76回のフル充電が可能です。


上位モデルにはワイヤレス充電も

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「B2000 SST」には1つ「B3300 SST」には2つの15Wワイヤレス充電ポート

余談ですがハイエンドモデルの「YOSHINO B2000 SST」と「YOSHINO B3300 SST」はワイヤレス充電にも対応しています。


約70分でフル充電可能!

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YOSHINO B1200 SST(背面)
  • AC入力: 120V 1,000W(約70分でフル充電)
  • DC/太陽光入力(XT60): 12-60V / 400W 最大

120V 1,000WのAC入力では約70分でフル充電可能。
今日持っていきたいのに充電しておくの忘れてた!という場合でもまだ間に合います。


コンパクトかつ軽量デザイン!

UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
重さは11kg

何度でもお伝えしますが「YOSHINO B1200 SST」最大の特徴はコンパクトさ。
「B600 SST」と同じサイズでありながら容量は80%アップ。
定格出力も増しています。



そして重さは11kg。
「YOSHINO B1200 SST」が602Whで7.7kgであることを考えると、かなり頑張っているのが分かるはず!


B1200 SSTB600 SST容量1,085Wh602Wh定格出力1,200W600W重量11kg7.7kgソーラー充電400W100WAC充電70分300分サイズ296×204×256mm体積(実勢容積)15.45L(12.43L)

ライトやスマホアプリ機能も

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ライトが点灯

「YOSHINO B1200 SST」には、ほかにもちょっと便利な機能が。
右上のボタンを押すとLEDライトが点灯します。
暗闇でも各ポートが見えるのはもちろん、災害時の明かりとしても活躍してくれそう。


UPS機能付き!ヨシノのポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」発表、独自の“三元固体電池”搭載で世界最小クラスの本体を実現
Wi-Fi、Bluetoothの接続に対応

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Wi-Fi、Bluetoothの接続に対応

モバイル向けアプリ「Yoshino(App Store/Google Play)」を使えば、本体の状況確認はもちろん、各ポートのオンオフや電源のオンオフ、充電速度、最大充電電力などソフトウェア側からさまざまな制御が可能に。
使用に際して必須ではないものの、便利になることは確実です。


「YOSHINO B1200 SST」は5月26日発売予定!

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ヨシノ製品

コンパクト&使いやすさを追求した新しいポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」は2025年4月17日(木)からヨシノパワージャパン公式サイト、Amazon.co.jp、楽天市場で予約受付がスタート。
発売日は2025年5月26日(月)です。



そしてなんと、2025年5月26日(月)までに予約をすると約42%オフ99,900円(税込)で購入可能!!
低下から70,000円引きというトンデモない割引率ですが、これも「製品に自信があるので」というヨシノグループの決意の現れです。



まだまだ研究段階で、今後ますますの進化が期待されている全固体電池分野。
そしてヨシノグループは中国で固体電池を製造している兄弟会社との協力体制を構築することで独占的に固体電池の供給を受けているといいます。
まだまだ完全な量産体制に踏み切れてないことから一つひとつの製品の価格はやや高めですが、今回の「YOSHINO B1200 SST」は量産化への第一歩としても期待できそうです。


製品を体験できるポップアップイベント開催

2025年5月2日(金)、3日(土)の午前11時から午後6時まで、秋葉原の家電彼女Labでポップアップイベントが開催されます。
イベントではポータブル電源の展示や体験ブース、スマートフォンの無料充電などが展開されるほか、先着200人にオリジナルAC-USB電源アダプターのプレゼントも!
ゴールデンウィークに東京で遊ぶ!という方はぜひ体験してみてください。


イベント概要日程2025年5月2日(金)、3日(土)時間午前11時00分~午後6時00分場所家電彼女Lab(浜田電機PC USEFUL内2階)住所〒101-0021 東京都千代田区外神田1-9-9内田ビル2F内容・YOSHINO B1200 SSTをはじめとしたヨシノのポータブル電源の展示、体験ブース
・ポータブル電源を利用したスマートフォンの無料充電
・先着200人限定でオリジナルAC-USB電源アダプターのプレゼント © 2025, ヨシノパワージャパン
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