ゲーム開発スタジオの「General Arcade」と「Lunate Games」は、戦略的ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!(ビウェア・オブ・バイツ)」の設立を正式発表した。
開発体制のスケールアップを図り、ゲーム業界における柔軟かつ持続可能な成長モデルを提示する狙いがあるそうだ。


ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」の設立が正式発表!ゲーム業界に新たな風吹くか

「General Arcade」と「Lunate Games」が戦略的ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」設立!開発体制更なる強化へ
「Beware of Bytes!」設立

シンガポール発のゲームスタジオ「General Arcade」と「Lunate Games」がジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」の設立を正式発表した。
開発体制がさらに強固なものとなり、ゲーム業界における両社の存在感が高まることが期待される。



両社は少規模ながらも「バルダーズ・ゲート3」や「Crysis Remastered」「Remnant: From the Ashes」「Kingdom Come: Deliverance」などのビッグタイトルに関わりその技術力を知らしめてきた。
「Beware of Bytes!」はPlayStation、Xbox、Nintendo Switch、iOS、Android向けの正規開発ライセンスをすでに所得していて、Unreal Engine 4・5、Unity、CryEngine、カスタムエンジンにおける高度な技術力も備えている。
今後は独自技術の開発や競争力の強化にも力を入れていくとのことだ。



また、シンガポール本社を拠点にジョージア、マレーシア、フィンランドなどにも開発拠点を展開。
時差を生かした開発体制を構築し、シームレスな開発体制でグローバル展開を進めていくそうだ。
今後の「Beware of Bytes!」の動きに注目していきたい。


以下「Beware of Bytes!」共同創業者らのコメント

「General Arcade」と「Lunate Games」が戦略的ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」設立!開発体制更なる強化へ
「Beware of Bytes!」創業者ら

General Arcade CEO 兼 共同創業者ゲンナディ・ポタポフ氏のコメント

Lunate Gamesとは数年来にわたり信頼関係を築いてきました。
両社の強みを活かすことで、より大規模な案件への対応が可能になり、クライアントへの提供価値も飛躍的に向上すると確信しています。


Lunate Games CEO 兼 共同創業者アンドレイ・モロゾフ氏のコメント

General Arcadeは、技術的にもカルチャー的にも完璧なパートナーです。
この提携はビジネスの枠を超え、情熱と技術を融合させて次世代のゲーム開発を実現するための挑戦でもあります。


「Lunate Games」にインタビュー!日本のゲームについても語る

「General Arcade」と「Lunate Games」が戦略的ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」設立!開発体制更なる強化へ
「Beware of Bytes!」の強み
「General Arcade」と「Lunate Games」が戦略的ジョイントベンチャー「Beware of Bytes!」設立!開発体制更なる強化へ
「Beware of Bytes!」の顧客・パートナー


― 得意分野、スタイル、強みを教えてください

Lunateは、ゲームの共同開発、移植、最適化、技術監査を専門とするエンジニアリングサービスプロバイダーです。
弊社の30名以上のエンジニアチームは、UE4/5、CryEngine、カスタムおよびレガシーエンジンに熟練しています。
これまでに「Crysis(1~3)Remastered(PC/Xbox/PlayStation 4・5)」「Remnant from the Ashes(Nintendo Switch)」「Kingdom Come: Deliverance(Nintendo Switch)」などのタイトルに貢献しており、AAA、AA(PlayStation 5、Xbox Series X)、およびレガシーゲームの対応実績があります。


―貴社の所在地を教えてください

本社はシンガポールです。
住所は" Lunate Games PTE, 336 Smith Street #05-301, New Bridge Centre, Singapore 050336"です。


― 日本および世界のゲーム市場についてどう思いますか?

日本と世界のゲーム市場は、それぞれが非常にダイナミックでありながら独自の特性を持っています。
日本市場は、任天堂、ソニー、カプコン、スクウェア・エニックスなど伝説的な開発会社の本拠地であり、世界的なゲーム文化の中心地です。
シリーズに対する忠誠心や、モバイル・携帯ゲームの強さが際立っています。
一方で、若年層ユーザーの取り込みやグローバルトレンド対応は今後の課題でもあります。


―特に注目している日本のコンテンツやトレンドはありますか?

私たちは、日本発の名作やインディータイトルを、Nintendo Switch、PlayStation 4・5、Steam、モバイルなどの現代プラットフォームに対応させ、QoL(クオリティ・オブ・ライフ)向上やローカライズ強化によって世界に届けるパートナーシップを積極的に求めています。


― 現在注力しているゲーム事業やジャンルについて教えてください

PlayStation 4・5やNintendo Switchなどのコンソールへの移植や、ゲームの最適化およびパフォーマンスチューニングに取り組んでいます。
また、品質保証やデバッグなどの技術監査を承ることもあります。
もちろん、他スタジオとの共同開発も行っています。


―貴社のビジョンと求めるビジネスパートナーについて教えてください

Lunate Gamesは「優れたエンジニアリングこそが、優れたゲームを生み出す」という信念を持っています。
Unreal Engine 4・5、CryEngine、カスタムエンジンにおける卓越した技術力だけでなく、パフォーマンス改善やマルチプラットフォーム展開などの信頼性の高い開発支援を行うことができます。
信頼と透明性を基盤とし、長期的かつ目的共有型のパートナーシップを世界中の開発会社・パブリッシャーに対して提供できると考えています。


―日本のビジネスパートナーに向けたメッセージはありますか?

弊社は日本のゲーム文化・品質に深い敬意があります。
技術的な面で言えば、Unreal Engine 4・5、CryEngine、カスタムエンジンの対応実績や、30名以上の高度な技術チームがアピールポイントです。
さらに、日英バイリンガル対応も可能となっていますので、文化の違いを理解した丁寧なコミュニケーションをしていきたいと考えています。



我々の技術力を活かした、最適化・安定性向上に関する技術支援はもちろんのこと、日本製ゲームタイトルのグローバル展開支援も可能です。
信頼と持続的成長を前提としたパートナーシップをもとに協業を行えることを希望しています。


―最後に読者へのメッセージをお願いします。

Lunateは、General Arcadeとの連携によって、さらなる技術力の融合とサービスの向上を目指しています。
日本の開発者・パブリッシャーの皆さまとご一緒できる機会を心より楽しみにしております。


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