
お笑いトリオ「リンダカラー∞」のメンバー、りなぴっぴ。2024年10⽉には初のソロデジタル写真集『Conceptual Infinity』(主婦と⽣活社)を発売するなど、 “謎の美女芸人”として現在多くの注目を集めている。
初めてライブを観た日に加入交渉「ファンというわけでもなかったんですが…」
――りなぴっぴさんは、Denさんに憧れてリンダカラー(現在は「リンダカラー∞(インフィニティ)」)に加入されていますが、そもそも、お笑いが好きだったのですか?
りなぴっぴ(以下、同) コメディ映画とか、「ザ・シンプソンズ」のような笑えるアニメーションはすごく好きだったんですが、テレビで放送されているようなお笑い番組は、実はまったく観てこなくって……。
――子どものころから、お笑いにはあまり触れてこなかったのでしょうか?
お笑い番組は父親が好きで、実家のテレビでよくつけていたんですが、私はそんなに……。「今日はあのネタ番組が放送されるから、絶対観なきゃ!」とかは、まったくなかったです。
――ということは、リンダカラーに入るまで「お笑い芸人になりたい!」と思ったことも…?
はい、一度もなかったです!
――リンダカラーのライブ等には、加入前から足を運んでいたんですか?
いや、それも全然していなくて。
もともと、友だちによくお笑いライブに行く子がいたんですよ。その子に連れられて、たまたまリンダカラーが出演するライブに行ったとき、Denさんを初めて見て。
ライブ終わりの出待ちで、すぐに声をかけたんです。だから、ライブを観たのは1回で、ファンというわけでもなかったですね。
――はじめてライブを観た日に……何と声をかけたのでしょう?
出待ちのときに少しだけ話せる時間があって、その流れで「私もやりたいです!」って言いました。そしたら、Denさんも「おお、いいね」みたいな(笑)。
――Denさんも、すぐにOKしてくれたんですね。お笑い芸人になるということに、戸惑いはなかったのでしょうか?
いろいろ考える前にもう入っちゃっていた、と言いますか……。
だから、声をかけて1週間経たないうちに、もう加入していましたね。私としては「ラッキー!」って感じで。
後日、喫茶店に集まって少し話をする機会があったんですが、その夜にはライブにも出演していましたね(笑)。
極度の“形”フェチ? 「たいこーさんは“丸のお友だち”です!」
――具体的に、Denさんのどこに惹かれたのでしょう?
初めてライブで見たとき、Denさんがバーッと光っていたんですよ。ネタとかはまったく覚えていないんですけど、とにかくオーラがすごくて、ビビッときちゃったんです。
だから私、最初たいこーさんがリンダカラーのメンバーだって知らなくて……。たぶんDenさんの光が眩しすぎて、姿が見えなかったんだと思います。
――Denさんがピン芸人だと思っていた、と…。
そうなんです! だから、たいこーさんとは一切話すことなく、メンバーとして加入することになりました。
――たいこーさんのこと、今は見えていますか(笑)?
はい、ギリギリですが……。Denさんと違って、色は暗い感じですね。
でも、加入して1ヶ月くらいはたいこーさんと何も喋っていなくて。
――(笑)。Denさんしか目に映っていなかったんですね。
そうなんですかね? でもたいこーさんは、普段から口数が多いほうではないので……。でも、今は“形のお友だち”として仲よくしていますよ!
―― “形のお友だち”? 「形式上」ということですか?
いえ、そうではなくて。私、昔から「形」が好きなんですよ。丸とか三角とか、星形とか。たいこーさんって、丸いじゃないですか?
――ええっと…顔の形が?
そうです! だから私は「丸のお友だち」って言っているんです。
形の中でも、私は丸が一番好きで。たいこーさんを認識したとき「丸の人、発見!」と思って友だちになりました。
丸の人と一緒にステージに立てるなんて、すごく嬉しいことですよね。三角の人が多いなか、丸の人って、なかなかいないので。
りなぴっぴが選ぶおもしろい芸人ベスト3
――先日、明石家さんまさんのバラエティ番組『痛快!明石家電視台』(MBSテレビ)に出演され、加入話にさんまさんも驚いていましたね。お笑い界のレジェンド的存在と共演してみて、いかがでしたか?
「新幹線みたい!」と思いました! 猛スピードでずっとトークされていて、「止まらなくて大丈夫かな?」とちょっと心配にもなりました。
たまに休まないと、体調も崩されてしまうでしょうし……。
――(笑)。2024年4月28日放送の『チャンスの時間』(ABEMA)では、りなぴっぴさんの特集が組まれました。千鳥・ノブさんは、りなぴっぴさんを「大美人」と表現していましたね。
すごく嬉しかったですし、大悟さんもノブさんも、本当に「こたつ」みたいな方でした。
ずっとニコニコしていっぱい笑ってくれましたし、優しく喋ってくれて、温かい方々だなぁと思いましたね。
――大御所などの共演も増え、バラエティ番組への露出がどんどん増えているりなぴっぴさんですが、おもしろいと思う芸人さんベスト3を教えてください。
うわー、難しいですね。誰だろう……。順位はつけずに、3人挙げる形でも大丈夫ですか?
――もちろんです。
じゃあ、まずはクールポコさんです。形も色も綺麗ですし、後ろを向いてから前を向くのも、すごくおもしろくて大好きです。
次は……ゆってぃさん! 最近番組でご一緒させていただいたんですが、めっちゃおもしろいし、なんか可愛いんですよ。
シルバーでキラキラしていて、なんだか「ミラーボールになれる!」みたいな感じでめっちゃ好きです。「ちっちゃいことは気にするな」というのも、ポジティブでいいですよね。
――では、最後の1組は……?
えー、誰だろう……ジム・キャリーでもいいですか?
――まさかの海外枠(笑)。
ジム・キャリーは、配信されている映画はほとんど観たくらい、昔からすごく好きなんですよ!
顔の形をどんどん変えるのが、本当におもしろいなぁと。
――やはり独特の感性をお持ちですね…では、そんなりなぴっぴさんの今後の野望は?
やりたいことはいっぱいあるんですが、その中でも一番大きな目標は「アメリカに行くこと」です!
昔からアメリカのテレビドラマとかアニメ、映画などのカルチャーやグルメがすごく好きで、仕事でアメリカに行けたら最高だなぁと。
――“お笑い”で何か成し遂げるとかはないんですね!
アメリカのアニメの声優もやってみたいですし、海外のファッションやメイクとかも好きなので、いつかそういった仕事にも携わってみたいです。
なので、海外進出を目指して、これからも頑張ります!
取材・文/毛内達大 撮影/井上たろう