電撃ネットワークに初の女性メンバー加入 「クラッカー口内爆発は当日楽屋で決まって…」 将来の夢は家庭科の先生だったのに一体なぜ?
電撃ネットワークに初の女性メンバー加入 「クラッカー口内爆発は当日楽屋で決まって…」 将来の夢は家庭科の先生だったのに一体なぜ?

今年のエイプリルフールは、嘘のような本当のニュースに驚かされた。過激なパフォーマンス集団として知られる「電撃ネットワーク」に初の女性メンバーが加入──。

その女性メンバーとは、ミス東スポ2024を受賞し、グラビアアイドルなどとして活躍する幕田みゆさんだ。同グループへの加入の経緯や今後の展望を幕田さんに聞いた。

メンバーとの年の差に「正直、全然気を使っていない」

――電撃ネットワーク加入のニュース、驚きました。どんな経緯で入ることになったのでしょう。

幕田みゆ(以下同) 友人の紹介で、メンバーのランディーさん(ランディー・ヲ様)が経営するバーで飲む機会が数回ありました。そしたら、ランディーさんから「お前面白いから電撃ネットワーク入れよ」と誘われるようになって。お酒の席の話ですし、本気にはしていなかったんです。

ただ、東スポの知り合いに何気なく相談したら、「何にも物怖じしない性格が向いてると思う」と言われて、ならやってみようかなと(笑)。

――4月5日に行われた電撃ネットワークのイベントでは、「クラッカー口内爆発」などのお家芸を早速披露する場面がありましたが、事前に打ち合わせがあったのでしょうか。

それが全然何も聞いてなくて(笑)。急に当日になって楽屋でやることが決まったんです。やるからには絶対にしっかりやりたい性格なので、自ら「やります!」と言いました。きれいにできなかったので悔いは残ったものの、もっと芸を磨きたいなと思いましたね。

電撃ネットワークは日本を代表するパフォーマンス集団なので、事前の打ち合わせと違うことがあっても対応できるプロ根性のあるメンバーばかりなんです。自分が足手まといにならないように頑張らねばと思っています。

――他メンバーは全員男性ですし、年齢もだいぶ離れているので、気を使いませんか。

正直、全然気を使っていないんですよね。さらに言うと、メンバーも私に気を使ってくれなくて、私を誘ってくれた張本人のランディーさんなんて1番気を使ってくれません(笑)。

この前なんて、パフォーマンスで使用するハイターをぶちまけて、私の洋服の色が抜けましたからね。“女の子扱い”とは無縁なんです(笑)。

ただ、リーダーの今日元気さんからは「女の子がやればより映える技もあるから、そういう方面でも活躍してほしい」と言われていて。まだ未熟だけどちゃんと認めていただけているのは嬉しいですね。

 ――幕田さんは昔からそんなに好奇心旺盛だったんですか?

そうだと思います。地元・栃木県で小学校受験をして、国立の小学校に進学したんです。その後、附属の中学に進学しました。

同級生には医師や裁判官などの子どもが多くいて。みんな勉強も頑張るけど、一方で自分が好きなことにも打ち込める環境でした。大人になってからもずっと仲のよい友だちで、頑張り続けている仲間が身近にいることのありがたみを感じます。

小中時代は、バスケットボールに打ち込みました。それまで自分は運動ができないと思っていたのですが、たまたま再会した幼稚園時代の友人のお父さんがバスケの名コーチだったこともあって始めてみたら、3カ月でスタメンになれるくらいに育ててもらいました。地区選抜にも選ばれて、自信になりましたね。

「家庭科の先生がいいな」という夢もあった  

――苦手なものや縁遠いものにもあえて飛び込む度胸は、その頃からすでに培われているんですね。

そうかもしれません(笑)。高校は女子校に進学して、クラスの一番前に座って振り返って変顔したりして、みんなを笑わせつつ、先生からはしっかり怒られるようなお調子者でした。

一方で、高校のジュニアレッドクロス(青少年赤十字)部に所属して、全国の赤十字で活動する学生と震災時の避難所のあり方などについてディスカッションをしたりしました。栃木県を代表してシンガポールに行き、献血センターの視察なども経験させてもらえたことは、人生の財産になったと思います。

――昔からのご友人も多く、ご両親からも手塩にかけられてきたたことが伝わってきますが、電撃ネットワーク加入についてどんな反応でしたか。

一番多かったのは、「確かに驚いたけど、キャラクターに合っている」という評価でしたね(笑)。面白いことに、大人になってから出会う人のほうが「意外だった」という反応で、幼馴染になればなるほど「わかる」という共感に変わっていくんです。

両親に関しては、幼い頃からやりたいことを制限されたことがなくて、小学校受験も友人がするのをみて自ら「受験したい」と言ったくらいなんです。

ただ、今回ばかりは父親は私に何も言ってはこないものの、母には「みゆちゃんは止めてもやりたいことやるからなぁ」みたいなことをぼやいていたみたいです(笑)。

直接は聞いてないですけど、両親の考えはわかってるつもりです。道さえ踏み外さなければ、私が決めたことを応援してくれるし、やるからには徹底的に頑張り抜けと言うと思います。私もそのつもりです。

――電撃ネットワークの新メンバーとして、今後の展望を聞かせてください。

これまで、「将来こうしたい」と思っても、いろいろな変遷があってそれが変わって生きてきました。たとえば昔は、両親が公務員で周囲にも公務員の方が多かったので、「先生になりたい」と思っていました。洋服も大好きなので「家庭科の先生がいいな」という夢もあって、大学時代は服飾を専攻しました。

でも蓋を開けてみれば、こうして電撃ネットワークに加入していました(笑)。

一貫性がないようで、常に考えていることは、「今の自分が未来の自分を作るから、ときめく方向に行ってみよう」ということです。今は、せっかく海外でも評価されるパフォーマンス集団に入れていただけたのだから、みんなが笑顔になるような芸を身につけてそれを披露したいです。

ありがたいことに、グラドルとしてはイメージビデオの発売も決まりました。さまざまな方面において特技を活かして爪痕を残せるよう、これからも精進します!

取材・文/黒島暁生 撮影/杉山慶伍 

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