<元NHK沖縄アナ>「胸が大きいのはコンプレックスだった」ポシェットは斜め掛け、“異色の”写真集付きCDを発売した真意
<元NHK沖縄アナ>「胸が大きいのはコンプレックスだった」ポシェットは斜め掛け、“異色の”写真集付きCDを発売した真意

女性アナウンサーの写真集はこれまでも数多く出版されてきたが、かなり“異色の”写真集付きCDが6月9日に発売された。発売したのは、元NHK沖縄のアナウンサーで沖縄名産のパイナップルをもじって「パイカップ」などと称された、ラジオ沖縄のアナウンサー・竹中知華アナ(43歳)である。

「アナウンサーの限界」に挑んだ写真を世に送り出した意図を聞いた。 

とにかく、皆様に笑っていただけたらいいな 

竹中知華アナウンサーは青森朝日放送、岩手朝日、NHK沖縄放送局を経て2017年10月にラジオ沖縄に入社。現在は人気番組『華華天国』のメインパーソナリティを担当しており、Instagramのフォロワー数は27万人とキー局アナに引けを取らない人気ぶりだ。 

6月9日に発売された写真集付きCD『MOTOKARA TOMOKA』には独特な歌詞と歌声の『海老ラップ』や『竹中物語』などの4曲と、竹中さんの豊満な胸元を大胆に披露した写真を収録。

歌に関しては、滑舌はいいものの本人も「私、音痴なんです!」と言うように、お世辞にも「上手い」とは言えない。しかし、妙にクセになりそうな不思議な歌ばかりが収録されている。

どうしたラジオ沖縄! どうした竹中さん!? とツッコまずにはいられない内容に、あれこれ本人に聞いてみました。

――20ページもの豪華お写真と個性的な楽曲で面白すぎる作品ですが、いったいなぜ、この写真集付きCDを発売することになったのでしょうか。

竹中知華(以下、同) 『華華天国』のリスナーさんってすごく距離が近くて、私やスタッフの考える企画を面白がってくださるかたがとても多いんです。

今年4月にはリスナーさん達のアート作品を中心に、私の学生時代の写真や撮り下ろし写真、さらに描き下ろし絵画をお披露目するアートイベント「artOmOca~アートモカ~」を開催したところ、2日間で1314人が来てくださいました。

そこで次は、何をしようかと話し合ったところ『華華天国』の雰囲気が伝わってリスナーさん達が喜ぶような写真集やCDを出してみようってなったんです。それでいて私の普段とは違う顔も見せられるような。とにかく、皆様に笑っていただけたらいいなと。

 ――なるほど。売れ行きはいかがでしょうか。

ありがたいことに初版1000部が売り切れる勢いです。

――それはすごいですね。しかし、収録曲の『竹中物語』は『チャコの海岸物語』的な甘酸っぱい明るい歌かと思いましたが、かなり独特で驚きました。

その曲は『チャコの海岸物語』ではなく『竹取物語』のオマージュ曲です。これはリスナーの皆様からも「呪いの歌」だと言われています(笑)。

まず「あの光る月から私は来たのです」という朗読から始まるんですけど…最後は私が泣き叫んで終わる曲です。

――そしてお写真はかなり大胆ですね。肩を丸出しにして、胸元がバーンと見えて「つけてない」ような安心できないカットが多いです。

安心してください、チューブトップをつけてます! 

これは、プロデュースしていただいたナオキ屋さんと一緒に「こんな格好したら面白いかな」とか、ノリノリな感じで決めて、20ページの写真はすべて3日間ほどで撮った写真です。

――『うる星やつら』のラムちゃん風コスプレまでしていて、ふり切ってますね!

ラムちゃん風コスプレは「いつか着てみたい」と私がこっそり所有していた私物です。

今回、初のお披露目です。

虎柄のビキニを素肌のまま着用して撮影するのはさすがに刺激的すぎるということで、ビキニの下にはベージュのブラトップを身につけて撮影しました。

お堅いイメージを払拭したかった

――しかし、NHK時代は今とは真逆で胸を隠すのに必死だったのですよね。

そうですね。朝のニュースを担当していたのですが、生放送中にブラウスのシャツが飛んだらいけないと思っていました。だからブラウスを着る際はボタン間に隙間ができないように縫い付けていました。衣装はアナウンス室の貸衣装なので、縫いつけた糸は後でもちろん綺麗にとってましたよ。

胸が目立つニットなどはなるべく着ないようにはしていました。それでも「胸に目が入ってしまいニュースが耳に入ってこない」と言われた時は落ち込みました。アナウンサーに向いていないのかと。

――それは落ち込みますよね…。どのように気持ちを切り替えたのですか。

視聴者様からのご意見は毎日来ていたわけではないし、上司も私に伝える時は言葉を選んで伝えてくれました。

その際に「目が大きいのと同じ。悪いことをしてるわけではないんだから」と言ってくださった言葉には救われましたし、ニュースをお伝えすることに集中しようと日々業務に取り組んできました。

それも今となっては過去の思い出で、あの時は大変だったなあとしか思っていません!

――そんな過去を経て、現在はなぜ、今回のような写真集を出したりなど、胸を隠さなくなったのでしょう。

NHKを辞めた後に一度フリーになったのですが、お堅いイメージを払拭したかったのと胸のコンプレックスを脱却したかった。それもあって、今は服装もほぼ気にしていません。

――胸の目立つニットをわりとよく着ていますよね。ポシェットを斜めがけして胸を「やや強調」したようなお写真をInstagramに投稿されたり。それはなぜでしょうか。

ポシェットの斜めがけに深い意味はなくて、私はよく忘れ物をするので、スマホやリップなど小物を首から下げていないと不安なんです。

Instagramでもたまに「斜めがけが気になる」というコメントを見かけることもありますが「そんなこと言わないでよ~」って感じで、気にしていません。

――あと、楽曲の『竹中物語』では「地球の男たちとお付き合いもしましたが…」とか、意味深な歌詞もありましたよね。

最近の恋愛事情はいかがでしょうか。

これは番組でもよく言っているんですけど、実は私、戸籍がちょっとにぎやかなんです。賑やかの意味はお察し下さい(笑)。

『竹中物語』は、そんな私の恋愛遍歴もユーモアに盛り込んだシュールな楽曲になっていると思います。もちろん人様に恥じるような恋愛は一切しておりませんよ!

――「地球の男たちと」の後に続く詞が「結局ワタシはスペースピーポー」とのことですが、これは…どういう意味なんでしょうか。

これは、恋愛もしてきたけど結局、私は仕事が好きすぎて、人と暮らすのが苦手なため、結婚は向かないタイプ、みたいな意味です(笑)。

誰かに合わせて生きるよりも、自分の好きに生きたいみたいな。よく変わった人のことを「宇宙人」とかって言うじゃないですか。そんな感じの意味合いです。

――地球の男はコリゴリみたいな。

そんなことはありません。今もとくにパートナーなどもいませんし、ひとりでも十分に幸せですけど、老後は茶飲み友達がほしいです。

そんな中で、恋愛が出来たらそれはそれで幸せだと思いますし。

――これまで青森、岩手、沖縄と転々とされてきた竹中さんですが、今後のまた転居されるご予定などはあるのでしょうか。

もちろん、今後もラジオ沖縄で頑張っていきたいと思います。沖縄は私の第二の故郷です。今年の夏休みは実家の広島に帰ると思いますが、拠点は今後も沖縄で一生過ごすと思います。リスナーさんが近くにいない生活は考えられません。

竹中さんは広島県出身だが、沖縄独特の方言やなまりを理解し、沖縄に溶け込もうとする人間性、はっちゃけた明るさなどの性格に女性ファンも多いという。

沖縄だけでなく全国からも親しまれるキャラであるのは間違いない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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