もう中学生、LUNA SEAに撃たれた青春時代――赤いベースを衝動買いし修正液で…母が涙した「危険な行動」
もう中学生、LUNA SEAに撃たれた青春時代――赤いベースを衝動買いし修正液で…母が涙した「危険な行動」

“優しい芸人”が語る、LUNA SEAと青春。ドラマー真矢が病を公表したとき、「真矢さんのmelodyで何度も救われてきた」とSNSで温かい言葉を送ったお笑い芸人・もう中学生

11月8・9日に開催されるLUNA SEA主催フェス〈LUNATIC FEST. 2025〉を前に、小6で「ROSIER」に衝撃を受けてから今に至る“音楽との関係”、そして、自身の原点でもあるLUNA SEAへの想いを聞いた。(前後編の前編) 

一番好きなバンドがLUNA SEAだった

――SNSでLUNA SEAの話題を出していますよね。かなりコアなファンだと見受けられますが、最初に知ったのはいつ頃ですか?

もう中学生 『ROSIER』が出た頃ですね。友達のタケくんの家に遊びに行ったら、「すごい曲があるよ」って言われて。当時は確か小6で、CDを見たときの感想は「ジャケットが怖い」(笑)。

「絶対に怖い曲じゃん!」って思って、最初は聴いてみてもなかなか理解できなかったんです。でも、そのあとにリリースされた『MOTHER』というシングルを聴いて、優しいバラードに心をつかまれました。

――激しさと優しさ、壮大な世界観があるのがLUNA SEAですよね。

もう中学生 そうなんです。X JAPANの『Tears』を聴いたときも同じで、「あ、激しいだけじゃないんだ」と思って。LUNA SEAもそうで、曲の緩急に惹かれて、曲をどんどん聴いていきました。『DESIRE』『END OF SORROW』『IN SILENCE』とリリースされていく新曲を聴きながら、前に発売されていた『EDEN』や『IMAGE』というアルバムなどを遡って聴いたりして、これまで味わったことのない衝撃を受けました。

高校の頃にはもう、いちばん好きなバンドでしたね。

X JAPAN、UNICORNも好きでしたが、やっぱりLUNA SEAがナンバーワンだったと思います。

――どんなところに惹かれました?

もう中学生 個々の活動にも惹かれました。ちょうど僕が好きになった2、3年後くらいに活動休止してソロ活動をはじめたのですが、全員の活動を追いました。それぞれのメンバーのソロアルバムも聞いて、それぞれの音がすごくかっこよかった。ギターのINORANさんのアルバム『想』、好きでしたね。真矢さんのドラム映像とかも見たり。

――そこまで個人の活動をちゃんと追っているのは、ファンの中でもなかなか珍しいほうですね。

もう中学生 あ、あと僕が一番好きなアルバムは(2000年の)終幕前の最後のアルバム『LUNACY』なんですよね。全部で60分弱くらいなのですが、あれを通して聴くのが本当に好きで、最後の『Crazy About You』を聴くと、本当に想いがこみあげてきます。今もLUNA SEAを聴くと、当時の学生時代の風景が浮かび上がってくるというか。

母親を泣かせてしまったまさかの行動

――当時からライブにも行かれていたんですか?

もう中学生 いえ、当時は長野県に住んでいたので、行けなかったんです。たぶん、市民文化会館とかには来ていらしたと思うのですが、当時の僕にはライブに行くという発想・勇気がなくて、CDで聴く専門。性格も引っ込み思案でしたし。

東京に出てきてからようやく行くようになって、リブート(活動再開)した後の2013年の武道館ライブが初めて。ステージが360度開放されていたんですけど、ステージ真後ろの座席で見て、それも特別な体験でした。

――芸能界に入った後、LUNA SEAメンバーとの交流はありましたか?

もう中学生 10年くらい前、とある大学の学園祭で僕がワークショップをやらせてもらって、同じ日にSUGIZOさんが講義で来られていたんです。たまたまエレベーターから出てこられるところを見かけたら、マネージャーさんやスタッフさんたちが降りきるまでずっと扉を押さえていらして。それを見て「ああ、やっぱりすごい人だ!」って。「僕が好きでいたのは間違いなかったんだ!」と思いました。

――LUNA SEAに憧れて何か行動したことはありますか?

もう中学生 あります(笑)。BOOKOFFとかハードオフ巡りが好きで、ある日、赤いベースを見つけたんです。Jさんといえば赤いベースじゃないですか。それを衝動買いして、Jさんのベースに書かれているのを真似て、修正液で「WAKE UP! MOTHER F***ER」って書いたんですよ。

――おお、再現度がすごい(笑)。

もう中学生 それを見た母が本気で心配して、「どうしたの!? 私が何かしたの!?」って涙目に。

「MOTHER F***ER」なんて書かれているわけですからね(笑)。

パニックになってしまったので、僕は慌ててライブ映像の『REW』を見せて、「これはJさんのベースに書いてある言葉なんだよ。それがかっこいいから書き写しただけなんだよ」って丁寧に説明しました。

――それを説明している姿がおかしいですね(笑)。11月にはLUNA SEA主催の「LUNATIC FEST. 2025」も開催されますね。すごい出演者のラインナップですが、行かれるのでしょうか?

もう中学生 行きたいんですけど、完全に仕事で……(うなだれる)。スケジュール、押さえておけばよかった……(笑)。

LUNA SEA以外に好きなバンドは……?

――まだ行けるチャンスはあるかもしれませんよ! ちなみに、もし行けるとしたら、注目ポイントはどんなところでしょう?

もう中学生 やっぱり出演者ですね。SIAM SHADEとSOPHIAのメンバーが合体する「SIAMSOPHIA」は見てみたかったです。SIAM SHADEも大好きでしたから。あとはUVERworld。毎年年末のライブに行くくらい好きなので、フェスという舞台ですが、LUNA SEAとUVERworldが対バンなんて、夢のようです。

UVERがLUNA SEAの曲を演奏したら感動ものです。

――もう中学生さん流のライブの楽しみ方ってありますか?

もう中学生 基本、ひとりで行きます。それでめちゃくちゃ楽しんだ後、リュックに入れておいた着替え用の服に着替えて、2、3時間歩いて家にまで帰るんです。ライブの余韻に浸りながら、「こんなに胸をつかまれた。じゃあ自分も、胸をつかむお笑いをやらなきゃな」って考えながら歩くんです。

あとは、あえてクリスマスライブにひとりで行って、その帰り道に空にきくこともあります。「こんなに日々を頑張っているから、これからいいことありますよね?」って。

やっぱりライブは、基本的には自分の仕事、お笑いの原動力だったり、生活の原動力になっています。ステージに立っているあの方たちをみると、「この人たちがこれだけの声や演奏を保ってるのは、すごい節制や努力の結果なんだ」と思って。だから、自分も我慢して、頑張らなきゃって気持ちになりますね。

後編では、SNSを感動の渦に巻き込んだLUNA SEA真矢に向けたポスト、喫茶店でボロボロと涙した理由を語る。

取材・文/ライター神山 撮影/井上たろう

編集部おすすめ