激悪地域で起きた“バイク放火事件”…「本当に怖いのは人間」という人気漫才コンビに起きた人生で最も怖かったこと3選
激悪地域で起きた“バイク放火事件”…「本当に怖いのは人間」という人気漫才コンビに起きた人生で最も怖かったこと3選

各地でクマ出没による被害のニュースが後を絶たない。しかし、本当に怖いのは「人間」だと、漫才コンビ・金属バットはいう。

二人が人生でいちばん怖かったこととは…。

クマより人間のほうが怖い

—最近はクマ出没による被害のニュースが世間を賑わせておりますが、お二人が今まで味わったいちばん怖かったことってなんですか?

友保 
なんやろなぁ……あ、俺ゲーセンでバイトしてる時に一緒に働いてるやつがめっちゃホストに絡まれてたんですよ。理由はよく分からなかったんですけど、とにかくめちゃめちゃ揉めた。

で、上司に「友保、ちょっと助けに行ったって」言われて「分かりました」って助けに行ったんですよ。なんや土下座しろとか言われてたから「すんません」って間に入って「すみません、こいつバカなんですよ。無茶苦茶言うんですわ」言うて。謝って、場をなんとか終わらせたんですよ。

で、そいつと2人で事務所に戻る時にエレベーター乗ってたら、ちっちゃい声で「さっきオレのこと“バカ”って言った」ってそいつ言ってて。

—怖い…。

友保 
とんでもないなって。ありえへんやろ。こいつ何にもわかってない。めっちゃ怖かったですよ。



小林 怖いねえ。人間がいちばん怖い。

—もともとそういう片鱗があった方なんですか。

友保 いやバカなやつなんですよ。もう当時だいぶ流行ってないのにサルエルパンツ履いてたやつ。しかしあれ怖かったっすわ。どこに怒ってんねんほんまに。そいつバイト辞める時、バカすぎて店長に詰められて、最後泣きながら「大変お世話になりました!」って叫んで出て行った。なかなかパンチ効いてるやつでした。

—流行ってないサルエルパンツも怖いですね。

友保 そのゲーセンは大阪の心斎橋にあったんですけど、けっこう(素行の)よくないやつも来るんですよ。一時期流行ってたんが、男子便所の個室からしばらく出てけえへんやつ。

だいたい咳止めの薬を山ほど飲んでラリって出てくるんで、そういうの来たらすぐ止めなあかん。

ある日、トイレから出てけへんやつがいて、また咳止めかと思って「大丈夫ですか?」って見に行ったら全身ビチャビチャに濡れたおっちゃんで出てきたんですよ。

—え? どういうこと?

友保 わからん(笑)。「ごめんごめん」言いながら全身ビチャビチャのおっちゃんが出てきた。しかも個室トイレ内がう●ちまみれやって、多分漏らしてぐちゃぐちゃになったから、洗面台で全身洗ってたんやろな。めっちゃくちゃ怖かったぞ、あいつ。どういう神経なんや、「ごめんごめん」じゃないねん。

小林 咳止めより怖い。

怖かった文珍師匠の一言

—小林さんはいかがですか。

小林 えー、あれ小学生の時かな、まあ僕の住んでた地域周辺がまあまあ悪いところやったんで。

友保 ホットスポットね。

小林 若気の至りと申しますか、道端で悪そうな人に大声で文句言っては逃げるっていう遊びが流行ってたんですよ。

友保 度胸試し的な。



小林 「かかってこいよ!」言うたら、そりゃかかってくるじゃないですか。そんで、バーって逃げる。でもほんまにやばい時、家に逃げ込むと家バレするから絶対ダメなんですよ。ある日逃げてる途中に「なんか嫌な予感する」ってツレの一人が言うて、「今日はやばいかもしれん」みたいな。

で、その日なんでかわからんけど、ツレが帽子かぶってて、僕はかぶってなかったんですけど、逃げてる途中に帽子を入れ替えたんですよ。特に意味はないけど。

—変装的なことですかね。

小林 で、いつものように逃げてたら、悪そうな人らに前も後ろも完全に挟まれたんです。あ、これもう詰んだと思って、最後の賭けで、帽子入れ替えてるから全然違う人のふりして通り過ぎようとして…。

友保 さすがに無理やろ(笑)。

小林 もうそれしか手がなかったから。でも、普通に平静を装ってチャリこいだら切り抜けられたんです。
帽子変えてたんが絶対に効いてるんです。いざという時に試してみてください。

友保 そんなアホな。

—なかなかそんなシチュエーションないですが。

友保 家バレたら終わりやからな。お前の身内も住めんようにしちゃるって言われてさ。

—コンビで怖かった思い出はありますか?

友保 NGK(なんばグランド花月)で初めて(桂)文珍師匠と一緒になった時ですね。ロビーのソファに文珍師匠が座ってはって、2人で挨拶行って。立ったまま挨拶したんですけど、「えらい高いとこからしはんねんね」って言われて。

—おお!

友保 そしたら小林が「すんませーん」って言ってバタフライナイフみたいに体を折りたたんで正座した(笑)。文珍師匠のボケなんですけどね、あれ。

小林 わかりづらいわ(笑)。



友保 「すんませーん」て(笑)。めっちゃ、ちっちゃなって。

小林 絶対いい人なんですけどね。

—よかったですね。

友保 わし一回見たことある。文珍師匠がね、NGKのロビーで薄い下着みたいなん着て、白いエアリズムかなんかの。一人でっかいテレビで『インディ・ジョーンズ』観てた。『クリスタル・スカル(の王国)』って一番面白くないやつ。

度肝抜かれたな。さすが師匠やで。しかもクリスタル・スカルの最後の方やったんですよ。あれをあそこまで我慢して見れるって優しい。
普通おもんないから見るのやめるもんな。

—テレビで忘れた頃に再放送してますね。さすが師匠です。

友保 小林あれあるやん、バイク燃やされた話。

小林 ああ、バイク燃やされたのは全然怖くないよ。

友保 いや怖いやろ、バイク燃やされてんねんから(笑)。

「バイク放火事件」よりも怖い高校時代の小林の寄行

—何があったんですか!?

小林 バイクを駐車場に停めてて、カバーして。盗難が流行ってたけど、さすがにカバーしてたら安全やと思ってたんですよね。

—何乗ってたんですか?

小林 リトルカブ。

友保 色なんやったっけ?

小林 限定カラーのデニムブルー。

友保 うるさいねんな。「デニムブルー」マジでうるさい、しんどいわ(笑)。ブルーでええやん。

小林 いや、デニムブルー。ブルーはまた別色であったから(笑)。珍しいから見られたら盗まれるって感覚はあった。

友保 まあまあ当たり前やから。あの街じゃ常識やからね。

小林 ほんまに常識やったんで、だからカバーしたんですよね。盗難防止の振動きたらアラーム鳴るやつもつけてた。バイク屋の人に僕の住所見ながら、これ絶対つけた方がいいよって言われて。

—どんな地域なんですか!

小林 だからカバーしてたんですけど、それがよくなかったのか。ある日、自分のバイクが燃えてるのを僕が発見したんですよ。普段はしないですけど、たまたま素振りしに駐車場に行った。当時、高2の中盤くらいにみんな野球やりだして、高3で軟式野球部を発見して入ったんで。その時期やったと思う。

—え、高3から部活入ったんですか?

小林 高3で「軟式野球部があるぞ」って知って入りました。で、素振りしに外に出たら駐車場から煙が見えて見に行ったら、僕のバイクが燃えてて。自分で消火器持ってきて消したんですよ。カバーを剥がしたらデニムブルーが真っ白になってた。

一応、業者を呼んだら、「ギリ直せます」ってなって。大事なエンジンは燃えてなかったんで、けっこう金はかかったんですけど、限定カラーやから直してもらいました。

修理してからしばらくしてバイクで大阪の有名な心霊スポットに行って、帰り道で単独事故を起こしまして。お化けの仕業で。やっぱり、お化けが一番怖いな。

友保 それで結局バイクがお釈迦になってな。

小林 しかし、いまだに犯人の意図がいまだにわかんないんですよね。なぜバイクではなくカバーから燃やしたのか。

友保 そんなん単純やん。「あ、バイクやん、よっしゃ盗んだろ…(カバーペラッ)うわ、デニムブルーや、ダサッ! あかんあかん、燃やせ、燃やせ」に決まっとるやろ。

—それにしても、バイクを燃やされたことより、高3で初めて軟式野球部を発見して入部した小林さんのほうが怖かったです。

小林 やっぱり人間がいちばん怖いな。

取材・文/西澤千央 写真/石垣星児

編集部おすすめ