悠仁さまも進学された筑波大学のお膝元でありながら、夜は“ザ・昭和”な歓楽街としても賑わう茨城県つくば市天久保。このエリアで、迷惑駐車トラブルが勃発しているという。
「最初は外国人の店員さんらも無理な駐車はしてなかった」
茨城県つくば市の中心市街地にある「くいだおれ通り」などと呼ばれる歓楽街は、1970年代の研究学園都市の形成期に開発された歴史を持つ。
街には1号館からなる6つの雑居ビルが立ち並び、その中に複数の飲食店やスナック、ガールズバーなどが入っている。
今回Xで問題となったのは1号館前の駐車場内における迷惑駐車だ。
Xでは、「外国人の迷惑駐車」「郷に入っては郷に従わない外国人が増えてきた」「こういうのが通ると思っている民と共存できる訳がない」など、外国人による迷惑行為だとされているが、いったい何が起こっているのか。
この地でオープンして11年目になるラーメン店「七福軒」のオーナー・青木良夫さん(45歳)は言う。
「昼間はガラガラなんですよ。でもスナックが開店し始める20時頃から混み始める。入り口を塞ぐ感じでスナックのキャストさんとか入口付近の南アジア料理店の店員が二重に三重に車を停めちゃうから身動きができなくなるんです。
お客様が車を出そうにも出られなくて立ち往生して困ってるんですよ」
Xの投稿では「七福軒」を訪れた客が食事を終えて車で帰ろうとしたところ、南アジア料理店のオーナーが車を駐車場の出入り口に停めたことで数台が出られない事態に。
クラクションを鳴らしているとすぐに車はどけてくれたものの、「停める場所がないからここに停めている」と説明した様子がつづられていた。
「外国人のマナー違反」が問題なのか? よくよく青木さんに聞くと、迷惑駐車の発端はまったく別のところにあったようだ。
「南アジア料理店は1年ほど前にこのビルに入ってきましたが、わりと店の移り変わりも激しいんです。
最初はこの店員さんらも無理な駐車はしてなかったんですよ。でも10年以上ここで経営しているスナックの日本人のキャストさんとかが堂々と二重三重に車を停めているのを見て、真似し始めてしまった感じです」
「なるべく穏やかに『どけてもらえますか』と言うものの相手の方は『はーい』って感じで…」
南アジア料理店の店員に話を聞くと、「問題なく停めているよ」といった様子の身振り手振りをして見せた。
現状、この1号館の駐車場は無料で、先着順で停められる仕組み。周辺には昼間最大200円や夜間最大600円前後の時間貸し駐車場が数か所あり、それらも含めればゆうに100台以上は停められる状況だ。
にもかかわらず、わずか18台分しかない駐車場でぎゅうぎゅうに停められているというのだ。前出の青木さんは続ける。
「うちは11時から22時まで営業(14時~18時を除く)で、朝9時には来ていますから、わざわざ有料駐車場には停める必要がない。
だから夜間のお店さんはなるべく無理にここに停めずに有料駐車場に停めてほしいんですけど……うちは有料駐車場に停めて来てくださったお客様にはトッピング100円分をサービスするなどして工夫していますから」
しかし特に困るのは、二重三重に停めた車の持ち主がどこにいるかわからない場合だ。
「22時に店を終えて一刻も早く帰りたいんですけど、いつも僕の車を塞ぐように停める“常習犯”の車だとわかったので、そのお店さんに動かしてもらうように言いに行くと、店に誰もいなくて。
何軒も回ってようやく持ち主を見つけた時には22時半をまわっていてクタクタですよ。
なるべく穏やかに『どけてもらえますか』と伝えたものの相手の方は『はーい』って感じで柳に風ですよ。その方は日本人ですが、何度言っても改善しません」
「もう40年以上、暗黙のルールで譲り合いの精神で使われてきました」
青木さんは「大家さんにも何度も言って先方に伝えていただいているんですが、改善されない」と言う。
大家はどう対応しているのか。この歓楽街の不動産を管理する担当者に聞いた。
「こちらの駐車場はもう40年以上、暗黙のルールで譲り合いの精神で使われてきました。
うちとしては駐車場料金は店子さんからとっていませんので、これまでのように話し合って喧嘩せずにやってくださいとしか言いようがありません。
数年前に1号館から11号館のうちの5号館と11号館を取り壊し、その駐車場がなくなったから余計に停める場所が少なくなっちゃったんですよね。
社長は『昭和、平成と連携をとって来たのに、令和の時代に入ったらやたらと各店さんからクレームが入るようになった』と嘆いていました」
担当者は「今後もこのまま運営していく」と話し、とくに改善策はないと言う。
青木さんは「法的措置を取るにしても費用と時間がかかりますし、改善策は思い当たらない」と困惑する。
「七福軒」が大好きだという地元民は言う。
「ここはめちゃ美味いのですが、車が変な停め方をされていて入れずあきらめたこともあったし、入って出られなかったこともあります。本当に営業妨害だと思います。店長がストレスなく美味しいラーメンを作れる環境になることを願ってます」
「譲り合い」の精神は過去のものとなったのか、それとも単に「仕組み」の問題なのか。日本人のマナーさえ成り立たないのであれば、日本に住む外国人にとってはなおさら戸惑いを覚えるのではないだろうか。
青木さんのストレスが軽減され、駐車場をスムーズに利用できる日が来ることを願うばかりだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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