≪本人直撃≫「しぶとく生きるわよ~」難病公表の美川憲一は好きなモノを食べて好きなブランドものを買う「終活なんてビンボーくさいわ」と語る理由
≪本人直撃≫「しぶとく生きるわよ~」難病公表の美川憲一は好きなモノを食べて好きなブランドものを買う「終活なんてビンボーくさいわ」と語る理由

これまで大きな病気とは無縁だった美川憲一さん(79)は昨年、洞不全症候群の発覚後に立て続けにパーキンソン病も発症していることがわかり、一時は「死を意識した」という。しかし、持ち前の「しぶとさ」で奮起し、3月には復帰後初となるテレビ生歌唱も行なった。

そんな中、今年5月で80歳となる美川さんに終活のことを聞いた。〈前後編の後編〉

私は死んだ後に私物を誰が持ってこうが関係ないわ

多くの芸能人が人生の締めくくりを自分らしいものにするための終活を宣言している。

美川さんも過去には『紅白歌合戦』などで着用した豪華衣装をすべて処分したことなどを公言していたが、今回の闘病で改めて終活について聞いてみた。

「かつて紅白で着た衣装の数々を粗大ゴミで捨てたって話をしましたし、その後、はるな愛ちゃんに教えてもらったメルカリで、プラダのバックとか出品したりもしたわよ。

メルカリは出品したらすぐ売れたりしておもしろいからゲーム感覚みたいなもんで、あれは終活なんかじゃないわよ。私は死んだ後に私物を誰が持ってこうが関係ないわ。終活なんてビンボーくさいわね」

退院後の美川さんは物欲、食欲ともに旺盛なのだという。今はルイ・ヴィトンに「ピンときてる」のだそう。いわゆる一般的な終活とは対極の日々を送っているようだ。

「ルイ・ヴィトン、最近なんだか私に合う物がそろってるのよ。ヴィトンにお買い物に行く時は吉野(六本木の伝説のゲイバー『吉野』のママ)と行くの。

年末は春先に良さそうなお洋服を買ったし、つい先日も小ぶりなバックを買っちゃったわ。VIPに通されてシャンパンをクイっとやると買いたくなっちゃうの。

こういったお買い物は気分をアゲるわね。生きてるんだから、好きな時に好きな物を買って、食べて、が一番よ」

吉野ママはかつて六本木ヒルズ建設前の六本木4丁目にあったバーのママだ。美空ひばりさんや石原裕次郎さん、高倉健さんや長嶋茂雄さんなどに愛された隠れ家的なバーだった。

「人のこと言えないけど吉野もバケモンよ! 吉野を愛した健さんも長嶋さんもみんな亡くなっちゃったのに、95歳の現在もピンピンで。

吉野に教えてもらった神宮前にある上海料理の店は急な階段があるんだけど、吉野はどんどん上っちゃうけど、私はそこの春巻きが食べたいばかりにヒーヒー言いながら上がったわ。先日行った時はマネージャーに支えてもらいましたけど」

食生活は1日2食と留めているようで、昼は魚と野菜などをバランスよく、夜は知人などとともに会食を楽しんでいるのだという。

「朝8時に起きてウォーキングしたり、ストレッチしてお昼に間に合うようにマネージャーに来てもらってお魚中心のお昼を作ってもらうの。それで夜は毎晩なんだかいろんな美味しい物を食べてるから食欲はまったく衰えていません。

美味しい物を食べて話してると元気が出ますからね。1日1食にこだわりを持つ方もいるけれど、美川は1日2食が今のところ良いペースです」

戻ってきたステージの日常

現在はコンサートも入院前のペースに戻っているという。

「2月はコロッケとのジョイントコンサートもやりましたし、京都や姫路でのコンサートも控えています。4月は郡山に高崎に渋谷にと、3回コンサートに出ます。

完全に入院前の活動ペースに戻りましたね。

でも今はやはり体力の衰えを感じて疲れやすいのよね。だから舞台袖までは車椅子で移動しているのよ」

パーキンソン病患者の3~6割は疲労感を覚えるのだという。それは脳内のドーパミン減少による脳の疲れと筋肉の緊張による身体的疲労が主因だとされる。

「だからなるべく、通院する時は入り口から診察室まで車椅子に乗る時もあるわ。舞台に上がる時は大体、入り口から控え室まで車椅子に乗って移動するの。そうすると楽なのよねー。だからああずっとこれに乗ってたいわって思っちゃうこともあります」

そんな美川さんだが、車椅子に乗って移動している際もファンに声をかけられたら「神対応」するのだそう。

「車椅子とか杖を持ってる時に声をかけられたくないなんて方もいるかもしれませんけど、私はぜんぜん平気ですよ。写真撮ってくださいって言われたらニコリと対応するわよ。

でも『SNSにはアップしないでくださいね』なんていうものの、それで載せられちゃっても気にしないわ。芸能人なんてのは晒し者ですからね。

どうぞ~ご自由にしてね、ありがとうねと、そんな感謝の思いを込めているんです」

今年5月で80歳になる美川さん。何か企画していることなどはあるのだろうか。

「週に2日の筋トレをして活力と筋力をつけてコツコツとそれを積み重ねていきたいです。

そして今年秋には(コロナの時期を除いて)毎年必ず行っている単独のシャンソンコンサートをやるつもりです。

クリスマスショーをやる頃には、舞台袖までしっかり自分の足で歩いていけるように頑張ります。やはり車椅子に甘んじてたくないのよ。もちろん楽なんですけど。70周年に向けて、しぶとく生きるわよ」

70周年を迎えた時、美川さんは89歳。その時もきっと「もっと端っこ歩きなさいよ」と颯爽と自転車で走り去っていくだろう。

取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班

編集部おすすめ