記憶力は身体の筋肉と同じように、使わなければ衰えるいっぽうだといわれている。しかし、学生のころのような試験もない社会人はどう鍛えればいいのか。
レスタック氏の著書『いくつになっても頭はよくなる』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。
短期記憶を強化するには?
簡単な練習でさまざまな記憶力を試してみましょう。まずは、短期記憶の強化です。ランダムに選んだ数字を紙に書いてください。
5桁の数字から始めます。深く考えずに、思いついた数字をさっと書いてください。さあ、それでは数字を見ずに、1秒に1文字ずつ口に出すか心の中で繰り返してください。
間違えずに言えたら、数字を1桁ずつ増やして同様に繰り返します。9桁までできたら、さらに限界まで増やしていきます。もう言えなくなったら5桁に戻って、今度は逆から暗唱してください。何度か練習するうちに、少なくとも9桁は覚えられるはずです。
途中で怪しくなるようなら、レコーダーを使って練習しましょう。
次は、数字ではなく言葉を使って練習しましょう。言葉を正しく言った後に、逆から言ってみます。最初に正しく言うのを飛ばしてもかまいません。
「こころ→(ろここ)」のような簡単な言葉から始めて、「かんせい」「オノマトペ」「はつかねずみ」「クリスマスイブ」「おんがくだいがく」「こうざんしょくぶつ」「コンビニエンスストア」「にとうへんさんかくけい」というふうに続けていきます。
その言葉を心の中にしっかり思い浮かべて、逆から正確に暗唱できるまで繰り返しましょう。
新しいことを学ぶ力を伸ばす練習
これらの言葉を暗唱できたら、日々の読み物の中から言葉を選んで新しいリストをつくってください。暗唱できた言葉はリストから消し、他の言葉に置き換えていきます。
中には、逆から暗唱するのが難しい言葉もあるでしょう。どんなにがんばっても、できないかもしれません。ですが、がっかりしないでください。目的は人と競いあうことではなく、自分の短期記憶の強化です。読書中に興味深い言葉に出合ったら、逆から暗唱してみてください。
次の練習は、新しいことを学ぶ力を伸ばすためのものです。まず、無関係な言葉を4つ選んで書きます。たとえば、「赤」「忠誠」「水仙」「眼鏡」などがいいでしょう。これらの言葉を15秒間じっと見てから、脇にどけます。タイマーのアラームを5分にセットして(わたしは動きやすいように腕時計のタイマーを使っています)、他の作業を続けます。その作業がどんなものであれ、完全に集中してください。
いちばん大事なのは、先の言葉をけっして復唱しないことです。アラームが鳴ったら、どんな順番でもいいので4つの言葉を思い出してください。
それから、言葉を変えます。たとえば、「笛」「図書館」「針」「勇気」にしてみましょう。タイマーを30分にセットして他の作業を続けます。
この練習では、言葉を関連づけようとしないことが大切です。たとえば、「針」で指を刺した後に「図書館」で「笛」を吹くのは「勇気」がいる、というような文をつくらず、単純に覚えてください。
脳は関連する言葉にだまされやすい
次に紹介するのは、これまでと関連があるものの、もう少し難しい練習です。図Fの上端の欄に、ランダムに選んだ15個の言葉があります。これを「記憶リスト」と呼びましょう。
まずは、よく見てください。それから、ゆっくり読んでレコーダーに録音します。録音を終えたらリストを隠し、思い出せる順でかまいませんから「1回目」の欄に書きこんでください。何個書けましたか?
では、上端の欄のリストは見ずに、録音した自分の声を聞いてください。そして、「2回目」の欄に思い出せる言葉をすべて書きこみます。
次に、2つ目のリスト(「干渉リスト」と呼びます)をつくり、読みあげて録音します。図Fにサンプルがありますので使ってください。
それを聞いてから、思い出せるだけ「6回目」の欄に記入します。さて、それでは元の記憶リストの言葉を、録音を聞かずに思い出して「7回目」の欄に記入しましょう。何個書けましたか? この練習に慣れるまでは、干渉リストの言葉が「侵入」してきて、記憶リストの覚えが悪くなるはずです。
ここで、タイマーを5分にセットしてリラックスしてください。アラームが鳴ったら、先に5回聞いた記憶リストの言葉を全部書いてみましょう。これを遅延再生といいます。
最後に、認識記憶のテストをしましょう。誰かに、記憶リストの言葉15個と、そこには載っていない不正解の言葉15個とを交ぜてリストをつくってもらいます。
脳には困った癖があるので気をつけましょう。脳は関連する言葉にだまされやすく、誤って認識することが多いのです。たとえば、記憶リストに「ペン」「指」「腕時計」があったので、うっかりだまされて「鉛筆」「親指」「置き時計」を選んでしまうかもしれません。
読んだことのある本の要約を思い出す
これができたら、よりいっそう難しい練習に進みましょう。誰かに頼んで、記憶リストと干渉リストのための言葉を選んで、レコーダーに録音してもらいます。
自分で行うと、無意識のうちに好きな言葉やよく使う言葉を選んでしまい、記憶力がよくなったと誤解することがあるからです。さらに、自分の声より他の人の声で練習するほうが難しくなります。頭の中で何度も繰り返す自分の声を聞くことができないからです。
もっと一般的な練習として、要約本を使って行うものを紹介しましょう。以前に読んだことのある作品を選んでください。1章の要約を読んだら、思い出せることをすべてレコーダーに録音します。目標は、細かい点まで正しく思い出すことです。
ラスコーリニコフ一家が再会して話しているところへ、ソーニャがやってきた。ロージャ(ラスコーリニコフ)は彼女に席をすすめて母と妹の間にすわらせた。ソーニャが来たのは、父の葬儀とその後の食事に彼を招待するためである。
というより、継母カテリーナ・イワーノヴナから頼まれて、ぜひ来てもらうよう懇願するためだった。ソーニャは急に恥ずかしくなった。ラスコーリニコフの貧しい部屋のようすから、彼が全財産をソーニャたちに与えたことに気づいたからだ。
思い出したものの中には、詳細がすべて入っていなければなりません(家族の再会、名前、ソーニャがすわった席、ソーニャが来た目的、彼女の観察と結論など)。
次に、書かれたものではなく、語られたことに対する短期記憶を試してみましょう。まず、誰かに何章分かの要約をゆっくり読んで録音してもらいます。こうすれば、正しく思い出せるようになるまで何度も聞くことができます。
いくつになっても頭はよくなる 記憶力・集中力・思考力・創造力 全部高まる28の習慣
リチャード・レスタック (著), 牛原 眞弓 (翻訳)
「ほら、あれ。あの……」が増えてきたら読む本
「使うか、失うか」
年齢に関係なく使えば、脳は進化します。
しかし、機能を知らずして脳をきたえようとするなかれ!
神経学と神経病理学から導かれた、記憶、認知機能など「脳の効率」を高め
頭の機能回復をするための28のメソッド
次のような悩みのある人へ
・目前の人の名前が出てこない ・パソコンのスクリーンを見ただけで眠くなる
・物事を筋道立てて説明できない ・新しいアイデアが出てこない
・昔の出来事を思い出せない ・緊張すると頭が真っ白になる
【目次より】
はじめに
第1章 脳の仕組みを知ろう
第2章 脳のネットワークを育てよう
第3章 記憶を自由に組み合わせよう
第4章 いくつになっても新しく学べる
第5章 脳の運動プログラムを利用しよう
第6章 学習・記憶・知能のつながりを利用しよう
第7章 記憶のメカニズムを利用しよう
第8章 感情的な記憶を強化しよう
第9章 脳の地図を考えよう
第10章 連想力を高めよう
第11章 脳を広範囲に刺激しよう
第12章 脳を自由に働かせよう
第13章 心の健康を保とう
第14章 感情をコントロールしよう
第15章 ストレスを減らそう
第16章 身体のリズムに合わせよう
第17章 注意力と集中力を高めよう
第18章 論理的思考力をきたえよう
第19章 不確かさや曖昧さに耐えよう
第20章 メタ認知能力をきたえよう
第21章 幅広いジャンルの本を読もう
第22章 知覚能力を高めよう
第23章 絵画や音楽を味わおう
第24章 運動で脳をきたえよう
第25章 指先の器用さをきたえよう
第26章 心を休めよう
第27章 テクノロジーで脳機能を拡張
第28章 自分の才能を生かそう

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