〈京都・小6男児行方不明〉なぜ警察は自宅の裏山を捜索したのか? 防犯カメラの謎と雨なのに濡れた形跡のないランリュック
〈京都・小6男児行方不明〉なぜ警察は自宅の裏山を捜索したのか? 防犯カメラの謎と雨なのに濡れた形跡のないランリュック

京都府南丹市の市立園部小6年の安達結希さん(11・当時5年生)が通学途中に同校の敷地内で行方不明になった問題で、府警は4月7日朝から自宅付近の山中一帯での捜索を始めた。

 

黄色い通学用ランリュックが行方不明から6日後の3月29日に見つかって以来、目ぼしい手がかりがつかめず、捜索は難航を極めている。

雨が降ったのに濡れた形跡もないランリュック

結希君は5年生だった3月23日、6年生を見送る在校生として卒業式に出席するために父親の車で登校、午前8時ごろに学校の敷地内で降りたところから行方不明になった。自宅は同小から約9キロ離れており、同校の防犯カメラにも結希君の映像は残っておらず、それ以降の目撃情報は一切ない。

29日には同校から直線距離で約3キロ離れた山中の峠道で、結希君の親族がランリュックを発見。付近では25日に雨が降ったがランリュックは濡れた形跡もなく、汚れや目立った損傷もなかった。

「ランリュックは、峠道を入口から1キロほど上ったガードレールの外側に置いてあったものを親族が発見しました。しかし、このポイントは府警の依頼を受けて捜索に加わっていた地元消防団が何度も捜索しており、黄色で目立つランリュックを見落とす可能性は低い。

しかも、地元住民でも滅多に立ち寄ることのないエリアで、土地勘のない結希君が自ら訪れる可能性は低いとみられています。状況からみて、結希君の失踪に関わる人物が捜査のかく乱を企図して置いた可能性も考えられる。

これを受けて府警は4月3日にランリュック発見場所のすぐ近くのため池を集中的に捜索しましたが、新たな手がかりは得られなかった」(京都府警担当記者)

その後も有力情報はなく、府警は手薄だった自宅周辺の捜索に乗り出した。社会部デスクが解説する。

「府警は60人体制で7日朝から結希君の自宅から100メートルほど離れた山中で捜索を始めました。この辺りは別荘地でもあり、空き家になっている状態のところもあるので、結希君が間違って入り込んで出られなくなっている可能性も排除できない。

要するに、可能性の一つを潰すための捜索なので、何か特別な情報に基づく捜索だと確認できたわけではありません。情報提供はこれまで約260件寄せられ、捜査員も延べ約700人を投入していますが、これといった手がかりはまだありません」

今回、府警が捜索した結希君の自宅の裏山周辺は、取材班も歩き回った地点だ。近くには丹波の名勝として古くから知られた「瑠璃渓」(京都府立るり渓自然公園)があり、特別天然記念物のオオサンショウウオも生息している自然豊かなエリアだ。

周囲には温泉や釣り堀などがありレジャーで訪れる人も多い。別荘地としても人気で、他府県ナンバーの高級車を見かけることも珍しくない。

美しい自然に抱かれてのびのびと育っていた結希君は事故で行方不明になったのか、それとも事件に巻き込まれたのか。府警の総力を挙げた捜索は続く。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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