《6歳と3歳児死亡》「将来を悲観した…」逮捕された父親はかつて大型ショッピングセンターの元名物店長で鉄棒練習に付き合う子煩悩なパパ…1月より休職か《伊勢崎》
《6歳と3歳児死亡》「将来を悲観した…」逮捕された父親はかつて大型ショッピングセンターの元名物店長で鉄棒練習に付き合う子煩悩なパパ…1月より休職か《伊勢崎》

群馬県伊勢崎市の住宅で幼いきょうだい2人が倒れているのが見つかった事件。群馬県警は7月6日、6歳の長女の首を絞めて殺害したとして、父親で会社員の井上敏典容疑者(42)=伊勢崎市田中島町=を殺人の疑いで逮捕した。

県警は7日午前、井上容疑者の身柄を伊勢崎署から前橋地検へ送致(送検)した。現場の部屋からは3歳の長男も遺体で見つかっており、県警は長男の死亡経緯についても井上容疑者が事情を知っているとみて、本格的な捜査を進める。

「学生時代はずっと野球部に所属して野球に打ち込んでいた」

事件が起きたのは7月5日の午後3時ごろ。現場はJR伊勢崎駅から西へ約3キロ離れた、閑静な住宅街の一角だった。

「5日の午後8時5分ごろ、仕事を終えて帰宅した妻が、2階の部屋の布団で倒れて意識がない状態の子どもたちを発見し、119番通報したことで事件が発覚した。この家族は井上容疑者と38歳の妻、そして子ども2人の4人で暮らしていた。

通報当時、井上容疑者は外出して不在だったが、通報から約30分後の午後8時35分ごろ、自ら伊勢崎警察署に出頭した。亡くなった長女と長男の首にはいずれも絞められた痕跡があり、遺体のそばからは井上容疑者のものとみられる複数のネクタイが見つかっている。

取り調べに対し、井上容疑者は『2人の首をネクタイなどで絞めて殺した』『自身の健康状態や家族の将来を悲観した』などと供述し、容疑を認めている。

県警は7日朝、殺人の疑いで井上容疑者を前橋地検へ送検。この家族を巡る警察へのトラブル相談記録は一切確認されていない」(社会部記者)

現場となった伊勢崎市田中島町の自宅は、井上容疑者の“地元”だったようだ。近隣に住む70代の女性が、井上家についてこう話す。

「事件のあった家のすぐそばに、おじいさんとおばあさんが昔から住んでいました。

敏典さんの地元はこの街で、市内の小中学校を出て県内の高校へ進学。

学生時代はずっと野球部に所属して野球に打ち込んでいて、大学まで卒業しています。彼は若い頃からしっかり親に教育されていた印象を持っていましたが、どちらかと言えば物静かなイメージでした」

この女性によると、井上容疑者夫婦は共働きで、日頃から熱心に働いている様子が見えたという。

「敏典さんは大学を卒業したあと、全国に展開する、大手ショッピングセンターに社員として勤めていたという話を聞いていました。体型は少しふっくらとしていて、すれ違えばいつもちゃんと挨拶を交わすおとなしそうな人。見た目の印象も良かったです。

奥さんも同じような業界に勤めに出ているようで、夫婦で共働きをしながら一生懸命やりくりしていた。家族の間でトラブルがあるといった噂もまったく聞いたことがありませんでしたので、パトカーがあまりにたくさん集まっているのを見て本当に驚きました」(前同)

子の鉄棒の練習に付き添い「いい父親」だった井上容疑者

殺害された小学1年生の長女は、近隣住民の間でも明るく活発な姿がよく知られていた。一家の様子を近くで見ていた別の近隣住民の女性は、突然の悲報に戸惑いを隠せない様子だった。

「本当に普段からトラブルなんて聞いたこともない、平和なお宅でした。亡くなった6歳の長女は、今年の春に小学校1年生になったばかりでしたが、とても活発で元気な女の子でしたよ。

まだ登校に慣れていない時期だったこともあって、おばあちゃんが一緒に付き添って、お友達の家まで送り届け、そこからお友達と合流して一緒に小学校へ登校していたようです。

その長女ちゃんは『おじいちゃんから囲碁を教わっているんだ』という話を嬉しそうに語ってくれたことがありました。

お父さん(井上容疑者)についても、いたって普通の人という印象で、自宅の裏手にある公園でお子さんたちとよく遊んでいたのが印象に残っています。

お子さんと鉄棒の練習を一生懸命していました。ご両親は共働きで忙しくされていたので、放課後は近くの学童保育に通っていました。うちの息子とも面識があり、仲良くしていたので、ショックを受けるのではないかと思うとまだ事件のことを伝えられずにいます」

事件で命を奪われた3歳の長男が通っていた保育園の関係者も、突然の凶行に動揺した様子で話す。

「最後に通園したのは先週の金曜日のことでしたが、至って普通の様子でした。井上さん宅に関するトラブルや異変は、報告としても一切あがっていません。

私どもとしても『なんでこんな事件が起きてしまったんだろう』と困惑するばかりです。お父さん(井上容疑者)もどこにでもいる“いい父親”という印象しかありませんでした」

2023年に店長を務めたショッピングセンターが閉店

 近隣住民から“いい父親”は、3年前に地元で注目を浴びニュースにもなっていた。

井上容疑者は過去、同市内の巨大ショッピングセンターで店長を務めていたという。
同施設は2023年10月に閉店しているが、当時の閉店セレモニーでは、大勢の従業員や駆けつけた地元住民らの前で店名の由来を語ったあと、このようにスピーチをしていた。

「地域のお客様に愛されるショッピングセンターとして発展するように願いが込められたものです。以降、皆様の愛情とサポートにより、この願いを叶えることができました」

地域住民から慕われる名物店長だった井上容疑者は、最近では別のショッピングセンターで働いていたものの、約1か月前から休職していたという。

事件を受け、同施設の関係者は言葉少なに話した。

「本件に関する事実関係や詳細につきましては、すべて本社の広報部に一任しているはずですので、店舗の人間としてこれ以上はお答えできません。知っているかどうかも含めて、本当にこちらからは一切お話しできないことになっております」

県警は、3歳の長男が死亡した経緯についても井上容疑者が関与した疑いがあるとみて捜査を進めるとともに、供述の裏付けを進め、事件の全容解明を進めている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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