
新宿の真ん中で生まれた、新たなスポーツ熱狂
9月12日から新宿住友ビル三角広場で始まった『TBS SPORTS FES』が、都会を熱狂の渦に包んでいる。合言葉は「走って、食べて、はしゃげ!」。最先端技術を使った体験型スポーツや体力測定など、子どもから大人まで誰もが無料で楽しめるコンテンツが並ぶ、まさに都市型のスポーツ祭典だ。
本田圭佑考案「The King Of Throw」が会場を沸かす
中でも初日の最大の見せ場は、スペシャルゲスト・本田圭佑が披露した新競技「The King Of Throw」。ルールはシンプル。サッカースローインの要領で、ボールをどれだけ遠くまで飛ばせるかを競うだけ。経験や世代を問わず誰でも挑戦できるのが最大の魅力だ。
発案者である本田圭佑自身も、アイデアの着想から競技が実現するまでの、その異例のスピードには驚きを隠せない様子だった。ステージトークでは「これまで手掛けてきた数々のプロジェクトの中でも、これが最短だったんじゃないかな」と述べ、その驚異的な実現力に感心した表情を見せて会場の笑いを誘った。
本田が登壇するステージに先立ち、16時30分頃からは一般来場者を対象としたトライアルが実施された。関東各地から集まった腕自慢たちがその強肩を競い合い、見事上位の成績を収めた挑戦者には、本戦への出場権が与えられる。その本戦とは、本田本人や各界の豪華スペシャルゲストたちが待つ夢のステージであり、同じ土俵で雌雄を決する最高の舞台である。

豪華ゲストも参戦!会場は和気藹々とした雰囲気に

本戦のステージに集結したのは、まさに各界から選ばれし“フィジカルエリート”たち。
発案者でありサッカー界レジェンドの本田を筆頭に、元やり投げ選手として輝かしい経歴を誇り、芸能界随一のフィジカルモンスターとして知られる俳優・照英。さらに、EXILEやGENERATIONS from EXILE TRIBEで活躍し、卓越した身体能力を武器とする関口メンディー。そして、元プロ野球選手という異色のキャリアを持つお笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行。
トップアスリートたちが真剣勝負で飛距離を競い合う姿は圧巻の一言。その一方で、挑戦の合間には笑顔で談笑する場面もあり、会場は終始、熱気と和やかさが入り混じるピースフルな雰囲気に包まれていた。
そして、初代王者はなんと…!

豪華ゲストや強肩自慢の大人たちを抑え、この歴史的な初代王者の栄冠に輝いたのは、神奈川県から参加した15歳の高校1年生・宮本剛瑛(たけあき)だった。
所属するクラブチームで「スローインで有名」だという彼が、大人顔負けのパワフルな一投で会場をどよめかせ、見事トップの座を射止めた。これは誰もがスターになれるという、この競技の持つ無限の可能性を証明する出来事となった。

優勝後のインタビューで「思ったより飛ばなかった」と語るなど、若き王者は現状に満足することなく、更なる高みを目指す向上心を覗かせた。発案者である本田も「末恐ろしい15歳が出てきた」と、その才能を絶賛。「The King Of Throw」は、これから大きなムーブメントになる可能性を秘めている。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部