2026年F1第3戦・日本GPでも、アストンマーティン・ホンダは厳しい現実と向き合った。フェルナンド・アロンソが今季初完走を果たす一方、ランス・ストロールは新たなトラブルで無念のリタイア。

それでもストロールが漏らしたのは、自嘲まじりの一言だった。

【F1】アストンマーティンに批判集中 ホンダPUの"実力"に疑問符、ストロール自嘲「チーム内選手権」

ストロールが自嘲「チーム内選手権」 鈴鹿は新トラブルで幕引き


鈴鹿でアロンソは今季初めてチェッカーを受けた。だが結果は18位、1周遅れ。マイク・クラック・チーフ・トラックサイド・オフィサーも「完走は節目だが、パッケージ全体の競争力はまだ目標から程遠い」と認めており、改善の実感にはほど遠い。
一方ストロールは30周目に水圧系のトラブルでリタイア。それでも彼は清々しい表情を見せた。「フェルナンドと『アストンマーティン選手権』での争いは楽しかった。最下位争いだったけどね」。ユーモアに包まれた言葉は、チームの置かれた状況そのものを映す。クラックも「ランスのトラブルは、まだやるべきことが多くあることを示している」と述べた。

開幕前から露呈したパッケージの問題
プレシーズンテストの段階から、懸念は明らかだった。バーレーンでの第1・第2テストでアストンマーティンはいずれも全チーム中で最少級の走行量にとどまり、信頼性問題とトラブルに終始した。

開幕戦メルボルン以降も完走すら果たせないレースが続き、中国GPでは2台揃ってリタイアを喫している。
この不振について、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは「昨シーズン、フェルスタッペンが卓越したドライビングでPUの弱点を補っていた可能性がある」と指摘する。アストンマーティンがメルセデスからホンダへパートナーを切り替えた判断の背景に、いわば"フェルスタッペン補正"があったとの見方だ。ただしこれはあくまで専門家の見解であり、チームとホンダは改善に向けて作業を続けている。

批判集まる現状 問われるのはこれから
ストロールは中国GP前後に、マシンへの不満を繰り返し口にしてきたと複数の媒体が伝えている。父ローレンス・ストロール率いるチームへの手厳しい言葉は、問題の深刻さを示すひとつの指標だ。

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日本GPでアロンソが完走を果たしたことは、信頼性改善への小さな一歩ではある。それでも「アストンマーティン選手権」という自嘲が笑えない状況を脱するには、まだ距離がある。ニューウェイとホンダが2026年に賭けた挑戦の真価は、シーズンが進む中でこそ問われる。

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