3位でも突破決定はなぜ?ボスニア・ヘルツェゴビナが手にした“上位8”の椅子…各組3位の最新順位は|ワールドカップ2026

北中米ワールドカップ(W杯)のグループB最終節が25日に行われ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表がカタール代表を3-1で撃破。勝ち点を「4」に伸ばしてグループ3位となり、各組3位チームの比較で“上位7位以内”が確定した。

これにより、独立国として初めての決勝トーナメント(ラウンド32)進出が決まった。

本田圭佑の「写真で一言。」に集まった“一言”とは

18歳の一撃で主導権 カタールを退け初勝利

シアトル・スタジアムで迎えた最終節。決勝トーナメント進出のために勝利が欲しいボスニア・ヘルツェゴビナが、立ち上がりから試合を動かした。

先制点はわずか29分。ペナルティーエリア手前で前を向いた18歳のケリム・アライベゴヴィッチが、強烈なミドルシュートをゴール右隅へ突き刺す。大舞台で輝いた若き才能の一撃で、ボスニア・ヘルツェゴビナが先手を奪った。

勢いはそのまま続く。34分にはセットプレーから相手のオウンゴールを誘発し、リードを2点に拡大。前半終盤の42分にカタール主将ハサン・アル・ハイドゥースに1点を返されたものの、80分には途中出場のエルミン・マフミッチがダメ押しの3点目を奪い、3-1で勝ち切った。

ボスニア・ヘルツェゴビナは初戦で共催国カナダと1-1のドロー、第2節でスイスに1-4と完敗していたが、最終節で今大会初勝利。同組はスイスが首位、カナダが2位で通過し、ボスニア・ヘルツェゴビナが3位となった。一方、敗れたカタールは2大会連続でのグループステージ敗退が決定している。

独立後初の快挙 「2014年以来」の出場で悲願達成

ボスニア・ヘルツェゴビナにとって、決勝トーナメント進出は悲願だった。

同国の単独でのワールドカップ出場は、2014年ブラジル大会以来3大会ぶり。

そのブラジル大会ではグループステージで姿を消しており、決勝トーナメント進出は独立国として初の快挙となる。エディン・ジェコらベテランと、アライベゴヴィッチに代表される新世代が融合したチームが、国の歴史に新たな1ページを刻んだ。

なぜ「突破」が決まったのか 3位通過の仕組み

今大会は出場枠が48チームに拡大され、グループステージの突破条件も変わった。

各グループの上位2チームが自動的にラウンド32へ進むのは従来通り。今大会ではこれに加え、全12グループの3位チームを比較し、成績上位8チームにも決勝トーナメント進出の権利が与えられる。3位チーム同士の順位は「勝ち点 → 得失点差 → 総得点 → フェアプレーポイント → FIFAランキング」の順で比較される。

ボスニア・ヘルツェゴビナは全3試合を終えて勝ち点4。この時点で、ボスニア・ヘルツェゴビナを上回る可能性が残る3位チームは最大でも6チームしかいない。つまり、最終的にどんな結果になっても順位は「7位以内」に収まることが確定した。8位までが突破できるため、この時点で進出が決定したというわけだ。

現在の各グループ3位チーム順位表(6月25日時点)

下表は各組3位チームの暫定順位。試合数が「2」のチームはまだ最終節を残しており、ここから順位が変動する。上位8チームが決勝トーナメントに進出する。

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残る争いはどうなる?

全3試合を終えたボスニア・ヘルツェゴビナ(勝ち点4)、韓国(3)、スコットランド(3)は順位がほぼ固まりつつある。

一方、まだ最終節を残すスウェーデン、クロアチア、アルジェリア、パラグアイ、カーボベルデ、ベルギーは、結果次第でボスニア・ヘルツェゴビナを上回る可能性を残す。

ただし、これらのチームがどれだけ勝ち点を伸ばしても、ボスニア・ヘルツェゴビナの「7位以内」は揺るがない。残された焦点は、8番目の椅子を誰が射止めるか。現在ボーダーライン上にいるカーボベルデ(8位)とベルギー(9位)の攻防に加え、まだ試合を残す各国の最終節の結果が、最後の1枠の行方を左右する。

ボスニア・ヘルツェゴビナはすでにその争いを“見届ける側”に回り、国史上初の決勝トーナメントへと駒を進めた。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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