
犬が『寂しかった』と訴えているサイン
盛大に出迎える
飼い主さんが帰宅したとき、まるで数十年ぶりに感動の再会を果たしたがごとくのテンションで愛犬が迎えてくれることはありませんか?
しっぽをちぎれんばかりに振って、ワンワンと歓声を上げながらくるくる回ったり飛びついたり、中にはウレションをしてしまうなんて子もいるかもしれません。
飼い主さんに会えた喜びを最大級に表現しつつも、それと同時に「飼い主さんがいなくて寂しかったよ~!」と訴えています。
飼い主さんに甘えてくる
「ピーピー」「キュンキュン」とか弱い声で鳴き声を上げたり、耳をペタンと横に倒した、いわゆる「ヒコーキ耳」で寄ってきたりといった甘えた態度は寂しかった気持ちの反動です。
か弱い声で鳴くのも、耳を横に倒して頭を広く見せるのも、子犬を模倣した姿です。
留守番中にイタズラをしている
愛犬がひとりでお留守番をしていた部屋に足を踏み入れたら、部屋の中が見る影もなく荒らされていて呆然とした…なんて経験がありませんか?愛犬を怒鳴りつけたくなる気持ちはもっともですが、まずは落ち着きましょう。
そのイタズラはお留守番中の寂しさを紛らわすための行動、あるいは、お留守番のストレスを発散しようとした行動の結果かもしれません。
留守番中に嘔吐・下痢をしている
お留守番をしていた愛犬が元気がなく、さらには嘔吐や下痢といった身体症状も現れているという場合、ひとりぼっちの寂しさにストレスを感じている可能性があります。
あまりにひどい場合は「分離不安症」という精神疾患を発症している懸念もあり、特別な治療が必要になることもあるのでおかしいと思ったら動物病院を受診しましょう。
寂しがりな犬の特徴

寂しがりかどうかはその子の性格によるところが大きいですが、おおまかに以下のような共通点があります。
愛玩犬由来の犬種
外国原産の犬種で、もともと王侯貴族の寵愛を受けていたような愛玩犬由来の犬種は、人間に甘やかされてきた歴史があるため寂しがりな子が多めかもしれません。
一方、日本犬はもともと番犬として飼われていたため自立心が強く、それほど甘えを見せないとされています。しかしどんな犬種でも、飼い主との関係性によっては強く寂しがる個体もいます。
子犬やシニア犬
生まれて間もない、あるいはきょうだい犬と引き離されて間もないような子犬はまだひとりぼっちに慣れていないので、寂しがりになりがちです。
またシニア犬は目が見えにくくなったり耳が遠くなったりすることで不安感を覚えやすくなるため、成犬の頃より甘えん坊になる場合があります。
飼い主さんとの距離感が近すぎる
飼い主さんと常に一緒でひとりぼっちになることがほとんどなく育った子など、飼い主さんとの距離感が近すぎる子は、飼い主さんがいない状況に慣れていないため寂しがり屋になりやすいです。
ただの寂しがりならいいのですが、エスカレートすると上述したような「分離不安」状態に陥ってしまいます。
まとめ

現代社会で犬と暮らす以上、いつでもどこでも一緒ということは叶わず、お留守番は避けられません。お留守番の後、愛犬から「寂しかった」サインが発信されていたら、見逃さずにケアしてあげましょう。