犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選 具体的に避けるべき飼い主の行動とは
獣医師に頭を撫でられる犬

犬の『てんかん発作』とは

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『てんかん』とは、脳の神経細胞が過剰な興奮を引き起こし、激しい痙攣を起こす病気です。犬によっててんかんの種類も異なり、全身が激しい痙攣を起こす犬もいれば、局部的に痙攣を起こすケースもあります。

  • 突然意識を失う
  • 体が痙攣する(全身、手足、顔など)
  • よだれを大量に垂らす
  • 四肢が硬直する
  • 失禁

てんかん発作中は、以上のような症状が1~3分、みられるケースが多いです。

その後もふらつきや落ち着きのなさ、反応の鈍さなどの後遺症が10分ほどみられることも多く、飼い主は正しい対応が求められます。

犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選

犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選 具体的に避けるべき飼い主の行動とは
バツを上げる獣医師

愛犬が突然てんかん発作を起こしてしまったとき、飼い主は以下のような行動を取らないように注意しましょう。

1.体に触れる

てんかん発作中に体に触れてしまうと、過剰な興奮状態なので正常な判断ができず、噛まれてしまったり余計に症状を悪化させてしまう恐れがあります。

抱き上げたり、揺さぶったりする行為も同様に、犬に強い刺激を与えてしまうので、犬がてんかん発作を起こしている最中は、触らないようにしましょう。

2.大声で呼びかける

「〇〇(名前)!」や「大丈夫!?」「どうしたの!?」など、突然愛犬が意識を失って痙攣し始めたときは、飼い主もパニックになり、大声で呼びかけてしまいがちです。

しかし、大声で呼びかけると、愛犬が余計に不安になってしまい、興奮状態が長引いてしまう恐れがあるのでやめましょう。なるべく静かに症状が治まるまで経過を見守ってください。

3.無理に姿勢を変えようとする

犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選 具体的に避けるべき飼い主の行動とは
横向きに寝る子犬

先ほどてんかん発作中は触れないようにという話がありました。同じく、無理に姿勢を変えようとすると、興奮状態の愛犬に噛まれてしまったり、余計な刺激を与えて症状が長引く恐れがあるのでやめましょう。

また、発作中に嘔吐してしまった場合、姿勢を無理に変えることで喉に吐瀉物を詰まらせてしまう恐れもあります。

4.口に物を入れようとする

てんかん発作が起きたとき、舌を噛まないようにと口に布などの物を詰め込もうとする人がいますが、これは窒息の危険があるのでやめましょう。

また、口に物を入れようとした際に勢いよく噛みつかれてしまい、飼い主も大怪我を負う危険があります。てんかん発作中は発作が治まるまで、静かに近くで経過を見守ってあげてください。

犬がてんかん発作を起こしたときの対処法

犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選 具体的に避けるべき飼い主の行動とは
獣医師のポイント

愛犬がてんかん発作を起こした場合、飼い主はどのように対応すべきなのでしょうか。

まずは慌てず、愛犬に触れたり声をかけたりせずに、静かに発作が治まるのを見守ってあげてください。

このとき、周囲にぶつかりそうな家具や物がある場合は、怪我をしないように遠ざけてあげましょう。もしも家具などを移動できない場合は、クッションなどでぶつからないように保護してあげてください。

また、スマホのカメラ機能で発作の様子を動画撮影しておくと、後ほど動物病院へ連れて行く際に、正確に症状を判断してもらいやすくなるでしょう。

発作が収まった後は、10分ほどふらつきや反応の鈍さ、落ち着きのなさがみられます。慌てて近寄ったりせず、優しく声をかけながら見守ってあげてください。意識が戻ったら、優しく撫でてあげるなどして安心させてあげましょう。

まとめ

犬が『てんかん発作』を起こしているときの絶対NG行為4選 具体的に避けるべき飼い主の行動とは
病院に訪れた犬

愛犬がてんかん発作を起こした場合は、慌てずに静かに見守ってあげてください。その後、意識が戻ったらかかりつけの動物病院に相談し、今後の治療方針やアドバイスを受けましょう。

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