犬のしつけで絶対にしてはいけないNG行為4つ 愛犬を苦しめないために飼い主が意識すべきこと
おすわり、アイコンタクトするトイプードル

犬のしつけで絶対にしてはいけないNG行為

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犬が安全で快適に暮らすためには、しつけが欠かせません。しつけは子犬の頃に始めるのが基本ですが、それで終わりではありません。

成犬になってからも必要ですし、老犬になってからしつけ直しが必要になることもあります。

実際、筆者の愛犬も13歳のときに社会化トレーニングやトイレトレーニングをやり直しました。

子犬期に学んだことがベースになりますが、成長や年齢によって「新しく必要なしつけ」が出てくるのです。シニア期になると、これまでできていたことが急にできなくなることもあり、やり直しは珍しくありません。

つまり、愛犬のしつけは生涯を通じて必要なもの。そして、その中で“絶対にやってはいけないNG行為”があることを知っておきましょう。

1.叱るときに名前を呼ぶこと

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ボクサー、指をさす人

叱るときに名前を呼んではいけません。

犬にとって「名前」はただの音であり、大切な合図です。その音が「叱られる出来事」と結びつくと、呼ばれるたびに不安や恐怖を感じてしまいます。

結果として、名前を呼んでも反応しない、呼び戻しができない、といった問題行動につながることも。叱るときは名前ではなく、低く落ち着いた声で「ダメ」「いけない」と伝えましょう。

2.怒鳴ったり叩いたりすること

怒鳴ったり叩いたりすれば、犬は一時的に言うことを聞くかもしれません。しかし、それは「しつけ」ではなく「恐怖による服従」にすぎません。

犬が従っているのは“ルール”ではなく、“恐怖”です。これは「コントロール」ではなく「制圧」であり、根本的な解決にはなりません。

信頼関係を壊してしまうリスクも大きいため、絶対に避けましょう。

3.事後をしつこく叱ること

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見上げる犬、白い破壊されたもの

犬を叱るときは「最中」か「直後」でなければ伝わりません。

お留守番中に家具を壊していたとしても、帰宅後に叱っても犬には理解できません。飼い主に怒られている理由が分からず、不安を募らせるだけです。

マーキングや破壊行動がある場合は、環境を整えて予防することが大切です。家具を保護したり、物を片づけたり、マーキングが多い犬にはマナーベルトを活用するなど、行動を責めるのではなく対策でカバーしましょう。

4.排泄は外でのみさせること

排泄を「外だけ」にしてしまうのはNGです。

炎天下の日も、真冬の雪の日も、台風や大雨の日も、排泄のために外に出なければならなくなります。これは飼い主にとっても犬にとっても大きな負担です。

とくに老犬や病気のときは、外に出ること自体が体力を奪い、命にかかわるリスクになることも。

子犬の頃から室内でのトイレトレーニングをしっかり行いましょう。

「うちの子は外でしかトイレをしない」という場合もありますが、飼い主の根気強さ次第で改善できます。あきらめずにチャレンジしてみてください。

まとめ

犬のしつけで絶対にしてはいけないNG行為4つ 愛犬を苦しめないために飼い主が意識すべきこと
レトリバーの子犬

犬のしつけで絶対にしてはいけないNG行為を4つ解説しました。

  • 叱るときに名前を呼ぶこと
  • 怒鳴ったり叩いたりすること
  • 事後をしつこく叱ること
  • 排泄は外でのみさせること

しつけは思うように進まない日もあります。昨日までできていたことが、今日はできないことだって珍しくありません。

「なんでうちの子はできないんだろう」と悩むより、叱る回数を減らし、褒める回数を増やすことを意識しましょう。

美味しいご褒美を使いながら、楽しくトレーニングを続けることが、愛犬との信頼関係を深める一番の近道です。

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