新海誠監督の映画「君の名は。」が1位獲得 感想やレビューまとめ

8月27日と28日の映画興行収入ランキング(興行通信社)が発表され、新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」が初登場首位を獲得しました。新海誠監督は「ポスト・宮崎駿」とも呼ばれるうちの1人。「君の名は。」は若者を中心にヒットしており、最終興収60億円も見込めるヒット作になりそう、とのことでした。

また満足度ランキングや小説版も首位を獲得。各メディアでも話題を呼んでいます。

劇中音楽全てを手がけたロックバンド・RADWIMPSの最新アルバム「君の名は。」（ユニバーサルミュージック／8月24日発売）も発売初週に5.8万枚を売り上げ、9月5日付けのオリコン週間アルバムランキング（集計期間：8月22日～28日）で初登場1位を獲得しています。

スタジオジブリ・プロデューサーである鈴木敏夫や、プロデューサーの秋元康らも絶賛のコメントを寄せており、各媒体のレビューや映画評でも高い評価を得ているほか、TwitterなどSNSでも拡散されているようです。主要2名の声優は、立花瀧役に神木隆之介、宮永三葉役には上白石萌音を起用しています。

＞著名人コメント
■秋元康（作詞家）
心が震えた。風が木々を揺らすように、心の奥底がざわざわした。人は、誰かを探している。人は、誰かを待っている。運命はいつだってもどかしい。新海誠が描く世界は、”それでも”希望に満ちている。

■鈴木敏夫（スタジオジブリ　プロデューサー）
人類が最後にかかるのは、希望という名の病気である。――映画を見ながら、サン＝テグジュペリのこの言葉が何度も脳裏を過った。

■岩井俊二（映画監督）
新海作品はマグリットの『ピレネーの城』に似ている。大胆不敵にして不朽の説得力。『君の名は。』はそんな彼の集大成だと言いたい。けど彼の『ピレネーの城』はもっともっと高みにあるような気もするのだ。

■秦基博（シンガーソングライター）
『君の名は。』、どれほどの思いを巡らせばこんな物語を結べるのだろうかと打ち震えました。それは感動と畏怖とが綯い交ぜになったような、なんとも言い表わせない複雑な感情で、

新海誠監督と作家の川上未映子が、9月10日にNHK Eテレで放送される『SWITCHインタビュー 達人達（たち）』に出演するほか、各媒体のインタビューなどにも新海誠監督は答えています。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など数々の名作を生み出してきた新海誠監督に迫った記事をまとめてみました。

ちなみに新海誠監督は、かつて、ゲームメーカーの日本ファルコムに在籍していました。「君の名は。」には数々のマニアックな小ネタもはいっているようで、1987年にシャープが発売したホビーパソコン「X68000」シリーズが作中に登場したことがTwitterで話題に。この点について、監督自らがシャープ公式アカウントとのやりとりをしています。

新宿マルイには2 アニメ映画「君の名は。」期間限定ショップがオープンするほか、新海監督の全作品を特集した「新海 誠Walker」が8月26日に発売。デビュー作の『ほしのこえ』から『君の名は。』まで、新海誠監督の歩みを凝縮した、ファン待望のコンプリートブックとなっているようです。

また新海誠監督の特集上映が9月10日から東京・目黒シネマで開催されるほか、動画サイトなどでも特集が展開されています。