「磯野波平」には九州に妹がおり、彼女が波野家に嫁いで生まれた子供の一人が「ノリスケ」です。彼が波平を「伯父さん」と呼ぶのはこの為で、サザエさんから見ると従兄弟にあたります。
見かけによらず(?)大手出版社に勤務しており、磯野家のお隣に住む作家「伊佐坂難物」先生の担当であるため、伊佐坂先生の原稿待ちなどで磯野家に出入りする事が多くなっています。

 年齢設定は20代半ば(!?)ですが、昭和の人は見た目年齢が現在とは違うと考えておきましょう。大手出版社に勤務し、美人の奥さんを貰って幸せな環境に身をおく「波野ノリスケ」。自身の行動ゆえに様々な珍エピソードを生み出します。

⇒波野ノリスケとは?(サザエさん)
http://www.charapedia.jp/character/info/7481/

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。


■ちゃっかりはカツオ以上

 磯野家が何かごちそうを食べようとしたり高価な戴き物をすると、かなりの高確率でノリスケは現れ、「いやーいいところにきちゃったな」と言ってはご相伴に預かります。また、駅で波平やマスオに会うと、「いやー奇遇だな一杯どうです?」と自分から誘っておきながら、結局相手に奢らせる・・・なんて事も少なくありません。人の良いマスオにさえ、「待ち伏せしてただろ?」と言われるほど(笑)。“タダ飲みが目的”と思われても仕方がないでしょう。自分が“憎めないキャラクター”である事を自覚した確信犯とも言えます。

■波平に叱られる回数

 一家の大黒柱であるはずのノリスケですが、自分の行動が元で波平に叱られる事もしばしば。
「波平に叱られる回数ランキング」では、磯野家に住んでいないにもかかわらず、「カツオ」「サザエ」に次いで3位に数えられます。ノリスケの行動に怒った「タイコさん」が「イクラちゃん」を連れて磯野家に来ることも多く、そこにノリスケが頭をかきながらやってくると、「波平」「フネ」「サザエ」から、ロシア旗艦「クニャージ・スヴォーロフ」もかくやの集中砲火を浴びて炎上・・・というのがパターンです。

■カツオの将来像の一つ?

 以上のように、ノリスケの行動パターンは非常に“ちゃっかり”しており、自分の行動が許容される限界まで最大限に利用して自由な行動をする。そして境界線を見誤ってはしっぺ返しを食らう・・・というもの。しかし、『サザエさん』の世界の出来事ゆえ、磯野家のお茶の間の「アハハ」で浄化されては、結局何も無かった事になるのです。これは、カツオの行動パターンが“大人のスケール”でおこなわれているに過ぎません。
そう考えると、ノリスケはカツオの将来像の一つであるとも言えるでしょう。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)