さて、ついに片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』の発行部数があの村上春樹の『ノルウェイの森』(講談社)を抜いた!(え"〜!マジで…)という衝撃のニュースを受けて、関連のコネタをひとつ。

村上春樹の大ベストセラー小説のタイトルに採用されたビートルズの『ノルウェイの森(Norwegian Wood)』という曲は、実はもともとは違うタイトルだったらしい。
何でもこの曲は当初、"Isn't it good,knowing she would"(彼女がやらせてくれるってわかっているのは素敵だよね)となるはずだったが、下品(?)なためかボツとなり、語呂が似ているという理由だけでNorwegian Wood(=knowing she would)になったそうだ。この説は春樹さんが自著『そうだ、村上さんに聞いてみよう』(朝日新聞)で明かしたもので、彼のアメリカでの出版エージェントを担当する女性がジョージ・ハリスンから直接聞いたというから、かなり信憑性が高い説である。
試しに検索してみると、こんな掲示板こんなページ(Norwegian Wood :Isn't it good, knowing she would?とずばり併記している。)を発見。この説はファンの間では結構有名なのかもしれない。

タイトルは作品の命のようにも思えるが、適当につけてもしっくりしてしまうケースも多いのではないだろうか。
「ノルウェイの森」なんて今では曲のイメージにぴったりのシュールさ、などと誉められるケースも多い。かの夏目漱石もタイトルのつけ方がいいかげんなので有名で、元日から始めて彼岸過ぎまでに書きあげる予定の小説に『彼岸過ぎまで』とつけてしまう豪快さである。(エキサイトニュース編集部 みと)