府知事もびっくり?大阪のディープゾーンに女人禁制お風呂屋さん
(上)今池湯外観、(下)今池湯間取り
古い歌ですが「男と女の間には、深くて暗い河がある〜♪」(能吉利人作詞・桜井順作曲) 「黒の船歌」と言うものがありますが、お風呂屋さんの世界では当然の事ながら「男と女の間には、高くて厚い壁」があります。

ところが、大阪のディープゾーン・西成区にはその様な壁の無いお風呂屋さんがあります。
阪堺線のちんちん電車の今池駅を下車して東へ歩いて2分の所の「今池湯」さんです。

普通のお風呂屋さんは、男湯・女湯の暖簾が掛かっていたりして入り口が分かれていますが、ここのお風呂屋さんは、男湯しかありません。つまり女人禁制のお風呂屋さんなのです。

間取り図は次の通りになっています。見ての通り、同じ様な浴槽が左右に2つ並んでいます。そして、例の「高くて厚い壁」は脱衣室を含めてありません。


女人禁制と言えば、どこかの女性府知事が大相撲の表彰式の時に上りたがっている土俵を想像しますが、なぜ、ここのお風呂屋さんは、女人禁制となったのか、番台のご主人に話を聞いてみました。

今から7年程前は、確かに男湯と女湯に分かれていたそうです。夕方〜夜にかけて仕事を終えた人々が1日の疲れを癒しにお風呂屋さんでひと風呂浴びるのですが、男湯は、ラッシュ時並みの大混雑。一方、女湯の方は2、3人と閑古鳥が鳴いている状態。西成区には、お風呂屋さんも多い事だし、いっその事、女湯をなくしてしまった方が良いのではないかと言う訳で、高くて厚い「ベルリンの壁」をぶち破って男性専用のお風呂屋さんにしたそうです。

全国でもたぶんここだけだろうと思う「女人禁制」のお風呂屋さん。
男性の方は、一度入ってみてはいかがでしょう?(けろけろ/うろうろネット

所在地:大阪市西成区太子2−1−11(地図