駄菓子屋のブロマイドクジ「女子十二楽坊」。で、どれが当たりなの?
表紙には「サンプル」がついているが、それがそもそも誰なのかわからない…
駄菓子屋にある、1枚30円くらいのブロマイドクジ。ホントはたいして欲しくもないのに、誰が出るかというプチギャンブル心だけで、ついひいてみたくなってしまうものだ。
ハロプロだったら「ゴマキが当たり」だとか、「保田圭もある意味、当たり」だとか。

アメ横にある「二木の菓子」で、そんな駄菓子ブロマイドに「女子十二楽坊」バージョンを発見! 思わず1枚30円30袋(756円)という大人買いをしてしまった。

カードを束ねた冊子の表紙には、楽器を携えた優雅なおねえさまがたがいっぱい並んでいる。なんたって、12人もいるんだから、オトクすぎる。それも、全員が美人だ(たぶん)。もう、誰でも来い!って感じである。

早速、男女8名ほどの友人グループで、和気あいあいとひいてみることにした。
「へ〜っ、こんなカード、あるんですね〜!」とみんな嬉々としている。ところが、カードをひいた次の反応はみな一様に
「誰、コレ?」…シーン…。
「あ、表紙の人だ〜。当たりかも。でも、個人的にはあんまり好みじゃないなぁ」
「つーか、1人も名前知らないんですけど」と薄すぎるリアクション…。
私だって、1人も知らない。そもそも、クジは当たり外れがあるからおもしろいのであって、どれが「当たり」でどれが「外れ」なのかわからないと、どうにもリアクションがとりづらいとも思う。でも、女子十二楽坊ですよ? 12人もいるんだよ?
「これ、テレビか何かのモニターから撮ってるよね?」

あまりに粗い画像は、安いAVのチラシか何かのようで、妙な色っぽさ(卑猥さ?)がある。もはや本物の女子十二楽坊なのかどうかすら、よくわからない。よく見たら「女子十二学帽」だったりして…。でも、そんなことも、もうどうでもよくなってくる。そうか、これがカードマニアの悦楽なのですね。(田幸和歌子)
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