いまさら「東京ラブストーリー」ファッションを真似てみた
(左)赤・白・紺のお約束の「トリコロール」。だが、何か、というか、完全にいろいろと間違ってる感じ。(右)鈴木保奈美がドラマ中で当時よくやってた「肩からセーターやカーディガンをかける」もやってみた。石田純一じゃないよ。
月9のドラマ「ラストクリスマス」が終盤に入り、盛り上がってるそうだ(観てないけど)。そこで、同じスタッフが制作した「東京ラブストーリー」を懐かしみ、当時のファッションを勝手に再現してみようと思う。
全然関係ないが、とりあえず高視聴率番組に便乗。

資料は、「週刊女性」(91年2月26日号)の「キャンパスでオフィスで大人気 保奈美トラッドはパンツが基本!」と「週刊明星」(91年2月7日号)の「“保奈美らしさ”の着こなし術」。

先のほうの記事中には「保奈美演じるリカは奔放で活発な女の子。そのイメージそのままに着こなすパンツルックが話題になっているのだ。紺・白・赤のトリコロールカラーを基調にした“保奈美トラッド”は遊び着にもおしゃれ着にも活躍可。さあ、あなたもトライ!!」とある。そうだ。私もトライ!!

だが、待てよ。資料にある「ダブルのブレザー」も「正統派のタータンチェックのパンツ」も「アーガイルのカーディガン」もないし、「セーターをインに着てウエストをマーク。スタイルに自信のある人におすすめの着こなし」って…なんでしょう。聞かなかったことにしよう。

というわけで、押入れから昔の服を引っ張り出し、とりあえず白シャツ、赤カーディガン、タックの入った紺のハイウエストのパンツ(なんだかすげえ!)によって、「基本」といわれる「トリコロール」を死守。


さらに、「スカーフだけ柄ものにするのがポイント」とあるので、これまたタンスの奥から、鎖じゃらじゃらみたいな柄の昔のスカーフも発見。きわめつけは、当時を彷彿とさせる「カチューシャ」。これは百均で買った。

そして、完成したのが、写真のような惨状である。あれえ。こんなんでしたっけ? いや、ぜったいちがう。あれから十数年、何が起こってしまったのでしょう。鈴木保奈美との美貌の差がありすぎるってことは否めないが…でも、それだけの問題じゃない気もする。全然「奔放」じゃない。「活発」じゃない。あぶないおばさんみたい。(以下、ダメ出し続く…略)。
ともかく、なんかほんと、ごめんなさい。

流行はまわるというけど、肩パッドがっちりのジャケットとか、タックの入りまくったたっぷりパンツとか、そんなアイテムが再び流行する日はくるんでしょうか。

ハイウエストのパンツにカーディガン入れるって、やっぱりありえないよなぁ。第一、これでは苦しくて何も食べられません。こんなかっこをしてた時代があったなんて…確かに、「スタイルに自信あり」の人向けファッションなのだと痛感。なんだか大変な時代でしたよ。(田幸和歌子)
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