歩き回ってついにつきとめた「谷崎潤一郎生誕の地」。谷崎は明治19年にこの場所で生まれたとのこと。そう思って辺りを見渡せばなんだか感慨深いような…。そこで私は気になるものを発見した。「生誕の地」の案内板がたっているその上、隣の建物の壁面に取り付けられた看板である。「幻の羊羹 細雪」。
谷先潤一郎生誕の地で「細雪」!これは何かゆかりがありそう。しかも「幻の羊羹」と書かれては黙っているわけにいかない。実は羊羹がちょっと苦手な私だが、ここは一つ思い切って食べてみようではないか。
というわけで「幻の羊羹」が売れらている「湖月」というお店を探すのだが、近くにそれらしきものが見当たらない。看板のつけられていた建物の裏に回ると「湖月」という表札はかかっているのだが、事務所なのか、実際に羊羹を販売しているような様子ではない。
こうなるともう後には引けず、タウンページで電話番号を調べ、電話してみることにした。
本当に「幻」になってしまった羊羹「細雪」。口にできないのがなんとも悔しいが、もし「谷崎潤一郎生誕の地」を訪れた際には、その看板にぜひご注目いただきたい。(スズキナオ)
「谷崎潤一郎生誕の地」
中央区日本橋人形町1−7−10(地図)