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「勝手にめくれない本」が登場!

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ハードカバーの製本法に近い「めくれない本」。ヒミツは、紙筒のようなものをとりつけたシンプルな構造にあった。

本を読んでいるとき、ふと手を離したとたんにページがめくれてしまう…そんな煩わしい経験は、誰にでもあるはず。ところが、「開いた本が勝手にめくれない」という便利な製本法が登場した。

これは、長野市の「渋谷文泉閣」が開発し、昨年2月に特許申請したもので、きっかけについて、考案者であり、58歳の社長・渋谷一男さんは言う。
「同級会に行ったとき、障害のある友人が来ていて、本を読むときに苦労していると聞いたんです。『本をつくるプロなら、手をできるだけ使わずに読めるとか、苦労しない本って作れないの?』と言われまして」

丈夫な紙にすれば頑強になってしまうため、手を使わないで読むには、逆効果になってしまう。それで、思いついたのが、ハードカバーの本に多い「フォローバック」という製本法を応用したものだ。

「紙筒のようなものを加工して、背表紙に張り付け、背表紙と表表紙、裏表紙の間に折り目をつけました。本体と紙筒のようなものを接着することで、本を開くと背表紙と本体の間に空洞ができ、折り目もあるから、水平に開くというしくみです」

手で押さえなくても読めるので、身体の不自由な人だけでなく、お年寄りなどにも便利な製本法だが、単純そうで今までなかった方法は「自分自身が技術者なので、手で作ってみたら、うまい具合にいった」というように、試行錯誤はなく、ひらめきによるものとか。

コストは1冊あたりで、一般的な製本より7円ほど高いが、これまで高価な紙を使っていたものも普通の紙でできるようになれば、その差は紙代の差で吸収できるそうだ。

「料理本やカタログのほか、教科書や参考書などの出版社にも営業をしていきたい」と話すが、この勝手にめくれない本、手を出して読むのがめんどうな寒い冬の夜の読書なんかにもピッタリかもしれない。(田幸和歌子)

2005年1月21日 00時00分

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