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間違いだらけの雷の常識

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まもなく3月。寒かった冬も終わりを告げようとしている。
ぽかぽか暖かい春の訪れにウキウキするが、太平洋側ではこれから恐〜い雷のシーズンに突入。毎年、落雷を受けて死亡する人が後を絶たない。そこで皆さん、次の(1)〜(4)は正しいか、正しくないか、考えてみてください。

(1)急に雷が激しくなってきたので、広い野原、海岸を急いで走って帰ろうとした。
(2)急に夕立になり、木の下で雨宿りをした。
(3)雷は電気なので、ゴム靴やビニールのレインコート等の絶縁体なら落雷を受けない。
(4)落雷を受けないようにするため、身につけている金属製の品物をはずした。

一見常識?と思われるこれらの知識、改めて見直してみよう。

雷は周辺の高い物をねらって落ちてくる。野原や海などでは、人間が最も高い物になる。農作業をしていた人やスポーツをしていた人が落雷に遭う例は多い。田畑やグランド、ゴルフ場は、落雷には極めて危険である。そう、(1)は間違い。

次は木について。当然、高い木には落雷しやすい。木に落ちた雷は幹や枝を伝わって、その下にいる人間にすぐ伝わる。木の下で雨宿りをしていた人が落雷を受けて死亡する例は毎年のようにある。(2)もNG! 山岳では尾根は危険だ。窪地など低い場所で身を隠す。もし周辺に逃げ場がなかったら、高い物を見つけて、図のようにその頂上を45°で見上げる位置で低い姿勢になるとよい。

ではゴムなどの素材は安全? 雷は電気だ。雷雲と地表の間には3億ボルトという電圧がかかっている。これでは、レインコートもゴム靴も歯が立たない。事実、落雷を受けた人のレインコートがぼろぼろになっているのが見つかっている。よって、(3)も正しくない。

最後に貴金属。実は、金属を身につけていようといないと雷は背の高い物に落ちる。落雷の死亡原因は心肺停止であり、火傷ではない。雷の火傷は2か月程度で治るようだ。背中にジッパーの付いた女性が落雷を受けたが、死亡に至らなかった。雷が頭→ジッパー(背中)→足を通り、心臓や肺を通らずに済んだのだ。自転車に乗ってヘッドホンステレオを聞いていた子が落雷を受けたが、これも雷が頭→耳→ヘッドホン→自転車を通り、雷を体外におびき寄せた。雷が来たからって、金属製品をはずすのは意味がない。

ということで…(1)〜(4)すべて正しくない。

正しいと思った数だけ、あなたの雷危険度は高いということ!どうでしたか?雷が鳴ったら、できるだけ姿勢を低く、そして“どうせ落ちない”と過信しないことが大事。「備えあれば……」というが、雷には気持ちの備えが一番大事なのかもしれない。(真夜中の予報士)

2005年2月25日 00時00分

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