
ところで、入学したばかりの小学生たちの多くが黄色い帽子に黄色いワッペン、黄色い交通安全のランドセルカバーをつけているが、これらの交通安全グッズは一体どこからくるのかとふと思った。
東京都の教育委員会に聞いてみると、これらは各市町村、区の交通安全課などが配布を行なっているらしい。目黒区都市整備道路管理課交通係によると、黄色い帽子は区の交通安全係から全新入生に無料で配布され、ワッペンは区内の警察署から、ランドセルカバーは各地域の地域住民によって運営されている住区センターから配布されるのだそうだ。
いつ頃からこういった新入生のための交通安全活動が行なわれているのか区には古い資料がないため分かりませんとのお答え。実際にその他の地域にも問い合わせたが、交通安全グッズの配布方法は市区町村によってさまざまなようだ。
中でもルーツがはっきりしているのが黄色いワッペン。黄色いワッペンは昭和40年に旧富士銀行が、小学校新入学児童に「交通安全腕章」を贈ったのが始まり。昭和49年からは現在のワッペンに変更され、富士銀行、安田火災海上保険、安田生命保険、安田信託銀行の4社から毎年全国の新入生に配布されている(現在はみずほ銀行、損害保険ジャパン、安田生命保険、第一生命保険の4社)。
なぜワッペン? そんなものつけたってっとおっしゃる方もいるだろう。が、このワッペン、ただのワッペンではないのである。
交通安全グッズにはちゃんと意味も機能もあるのである。(こや)