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日本の漫画ブームを支えるアメリカン・ガールズ

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漫画の書き方の本もよく売れている

ここ数年、アメリカでは日本の漫画が人気だ。日本の漫画をそのまま英語に訳したものは、一冊$10もするのによく売れている。最近、ニューヨークのミッドタウンの真ん中の漫画専門店では、一番目立つところに日本の漫画コーナーが設置されていたり、日系書店の漫画売り場が拡大されたりして、ちょっとしたブームのようだ。

ブームのきっかけは、2002年11月に「少年ジャンプ」がアメリカで発売されたこと。創刊号はおよそ30万部が売れた。それから徐々に、アニメ化された漫画や、ゲーム・キャラクターが登場する漫画に人気が出始めた。その中で、女の子の読者が増えてきているのが新しい。

もともと女の子達は漫画を読まなかった。なぜなら彼女達を対象にした少女漫画がなかったから。学園ラブコメ、スポーツ根性もの、はたまたシリアス恋愛もの。全くもってない。アメリカン・コミックの主流である「スーパーマン」や「スパイダーマン」のような、筋肉むきむきのアクションヒーローものに登場するヒロイン達は、たいていナイスバディの、セクシー姉ちゃん風のものが多く、ステレオタイプ的なキャラクターで面白くない。女の子達は見向きもしなかった。

ところが 最近、ソフトなタッチのまるっこい、かわいいキャラクターが活躍するアクション・アニメがテレビで放映されると、男の子はもとより女の子達も夢中になった。

そのアニメでは、女の子達はおきゃんで、気が強くてかわいく、悩んだり失敗したりと、比較的等身大の女の子に近い。そしてヒーローに愛され、ちょっとしたラブストーリーも楽しめるとあって、乙女心をそそるようだ。アニメの人気につられて原作の漫画が売れている。

ハイティーンの女の子達には、もう少し複雑なストーリーの漫画が人気があるようだ。無頼漢の侍が主人公の漫画や、SF仕立ての学園もの等、「クール!」とか言って買ってゆく。

面白いのは、いわゆる少女漫画が人気なのではない。アクションあり、冒険ありの少年漫画や青年漫画が人気なのだ。特に女性作家による少・青年漫画が女の子達に人気なのは、アメリカと日本のジェンダー意識を比較してみる上で、おもしろい特徴かもしれない。また、アメリカナイズされた少女漫画はこれから注目の分野だろう。将来日本にも逆輸入ということもありえる。

ロックフェラーセンターにある紀伊国屋書店の店員さんに、よく売れますかと聞いてみると、「オー、ヤー!」とのお返事。最近は日本語が読めないけど、絵が好きだという理由で、翻訳されていない漫画を買っていくアメリカ人も多いとか。これをきっかけに日本語を勉強するのかな?(チン・ペーペー)
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2005年5月16日 00時00分

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