
実はこれ、上野の国立科学博物館で現在開催中の特別展『ガチンコ対決!! 縄文VS弥生』のポスター。弥生時代の始まりが、今までの定説より500年も早かったという説が発表されたことをきっかけに、今一度「縄文」「弥生」という時代にスポットを当て、それぞれをこれまでとは違った切り口で比較しようという展覧会である。
それにしても、ポスターといい「ガチンコ対決!!」というタイトルといい、今までになく斬新……。今回の特別展を企画したという読売新聞社の文化事業部に詳しいお話を伺ってみることにした。
それによれば、「今までにないものを作ろう」と制作されたあのポスターは、縄文・弥生時代らしい顔立ちのモデルさんを選考するために何度もオーディションを繰り返されたそうで、学術的な面とデザイン的な面を両立させるのがなかなか大変だったそうだ。
これまた斬新なタイトルに関しては「対決じゃないんですけどね(笑)」とおっしゃった上で、今までの一般的なイメージとは違った形で比較しながら展示したいということで、タイトルも今までとは違ったものにしようと考えられたとか。
あのポスター、あのタイトル、これまでの特別展と入場者数に変化はあったりするのだろうか、伺ってみると「大きく変化したというようなことはないですが、ポスターを見られたということで若い方、が比較的多く感じます」とのこと。
早速私も『ガチンコ対決!! 縄文VS弥生』に足を運んでみたのだが、これがなかなか面白く、歴史オンチの私でも「縄文」「弥生」、それぞれの違いを分かりやすく学ぶことができた。たくさん用意された体験コーナーも楽しい。また、会場で販売されている「図録」がポスターと同じぐらい素敵なのでオススメです!(スズキナオ)