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トマトに醤油、砂糖……そんな食べ方アリなのか

農家から添えられた「醤油、砂糖」などをすすめるメモ書き。やってみたら、どれも案外、「アリ」でした。

「お盆に親戚の家に行ったら、トマトに醤油をかけててビックリしたよ」
そんな話を友人から聞いた。変わったお宅もあるものだなと、そのときは思ったのだが、実は農家ではそんな食べ方も特別珍しくはないという。

長野の実家に帰った際、JAで売られていた農家直販の「加工トマト」と記されていた商品に、生産者手書きのメモで、ペーストやジュースにしてなど「加工」用の調理法が書かれた下に、こんな調理法のススメが添えられていた。
「生食(湯で皮を取り) 砂糖を振り掛けて食べる。又は塩、醤油も可。輪切りの油いため」
一般に、トマトといえば、塩でしょう。百歩譲って、マヨネーズもアリだとは思う。だが、メモでは、塩は「可」程度のあつかい。醤油や砂糖、油いためって……。

昭和7年生まれの父に聞くと、
「そういえば、昔はトマトに醤油をかけてたな」
と軽く言われた。どんな味なのか? 実際に、試してみた。
まず加工トマトを湯むきし、醤油をかけて食べたところ、驚くほど違和感がない。目をつぶって食べたら、たぶん醤油がかかっていることに気づかないと思うし、むしろ、甘さがまろやかになって食べやすいような気もする。
そういえば、かつお節ベースで、醤油風味の「和風ラタトゥイユ」なんて料理もあるし、そもそもトマトは茄子科だから、醤油とも相性がいいのか。

次に、砂糖。「おえ〜っ」というリアクションを用意していたのに、これも案外、悪くない。懐かしい、フルーツのような感覚である。
最後に、「トマトの輪切りの油いため」というナゾの食いモンに挑戦。塩こしょうで下味をつけ、焼き目が軽くつくまでいためてみたところ、パッと見、肉みたいである。でも、食べてみると、普通にトマトソースの味わいだ。

今では品種改良などによって、甘いトマトが増えているため、何もかけないでも十分美味しい。だが、昔はおそらくもっと青っぽい風味だったりで、少しでも美味しく食べるために工夫した食べ方が、醤油や、砂糖などの調味料だったのかもしれない。あまり美味しくないトマトを買ってしまったときなどに、どうでしょう? トマト観が変わるかもしれません。
(田幸和歌子)

2005年9月5日 00時00分

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