肩こりの薬は虫さされにも効くのか
筆者愛用のサロメチール。現在はデザインが変わっている。横峯さくらちゃんが宣伝中。
9月7日は二十四節気のひとつ「白露」。草花に露が付いて白く見えるくらい涼しくなった、って意味だけど、日中はまだまだ暑い。
虫たちもまだまだ元気。うっかり半袖半ズボンで山へ出掛けてしまった筆者、まずい、と思った時既に遅し。刺された。右足に赤い点が2つ。かゆ〜い。

友人が薬を持っていたので借りた。
「アンメルツよこよこ」だ。これって、肩こりの薬じゃないの? 友人いわく、看護師さんによると、肩こりの薬は虫さされにも効くのだとか。騙されたつもりで塗ってみる。スーッとして気持ちいいけど……本当に効くの?

帰宅後、筆者愛用の「サロメチール」を調べてみた。肩こり、筋肉疲労の他に、捻挫、虫さされ、歯痛(※)……にも効くと書いてある。このあたりに答がありそう。
佐藤製薬の広報さんに質問してみた。

「一般的な肩こりや捻挫の薬は、虫さされにも効くことが期待できますが、現在の薬事法の基準では『効く』とまでは表示できないのです。サロメチールの場合は、大正十年の製品ということで、当時から虫さされにも効く、と表示しています」

サロメチールには「カンフル」や「メントール」という成分が含まれていて、これらが虫さされにも効くのだそうだ。調べてみると、「アンメルツよこよこ」にもメントールが含まれている。かゆみを抑える他の成分も入っている。「肩こりの薬は虫さされにも効く」という話、効果は少し低いかもしれないが、本当のようだ。


ところで、虫さされの薬といえば「キンカン」という方が多いかも。こちらも調べてみると、「肩こり」「捻挫」にも効くとの表示が! いやいや、肩こりにも虫さされにも、何を塗ってもいいような気になってきました……。

最後に、薬局のお姉さんに尋ねてみた。肩こりの薬も虫さされの薬も、スーッとする効果は共通。ただ、肩こりの薬にはトウガラシ・エキスの類が入っていることがあり、これを虫さされに塗ってしまうと、余計にかゆくなるとのこと。買うときに、薬局で確かめておいた方がよさそう。


アウトドアで薬がないとき、臨時に使える、くらいが結論みたいです。

※「頬の上から塗ってください」とのこと。歯ぐきに塗るのではありません。(R&S)