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なぜパンダはみんな帰ってしまうのですか

2005年10月4日 00時00分

いかないで、パンダちゃん……。涙で明日が見えません。

上野動物園のパンダ・シュアンシュアンちゃんの帰国ニュースを見ながら、こう思った人は多いのではないか。
「なぜパンダは、みんな帰国してしまうのか」と。

これまでも日本を訪れ、帰ってしまったパンダのいかに多いことか。ニュースでは「2年間の契約を終えて帰国」などと言われていたが、まるで野球の助っ人みたいだ。それに、そもそもパンダはみんなレンタル制なのか? どうしても帰らないわけにはいかないのか。
上野動物園に聞いてみた。

「今回のシュアンシュアンの場合、『レンタル』というよりも、メキシコとの5年間の共同繁殖(ブリーディングローン)だったんです。最初の3年間は日本のリンリン(オス)がメキシコに行って、次の2年間、シュアンシュアンが日本に来たわけですが、結局、残念ながら繁殖は見られず、帰ることになってしまいました」
と広報担当者は説明してくれた。

ご存知の通り、ジャイアントパンダは世界自然保護基金(WWF)のシンボルマークにもなっている「絶滅危惧種」の希少動物で、野生のものをあまり捕ることができない。
そのため、パンダがいる国同士で協力し合い、繁殖をさせようという「ブリーディングローン」を行なうのだとか。これは通常、互いに貸し合うことで、金銭の授受はともなわないという。

一方、「レンタル」とは、中国から借りることだが、
「世界中のほとんどのパンダは、中国籍なんですよ。みんな中国政府の管理下で、あまり他国には出さない。出す場合も、保護の資金として年間1億円程度を支払うようになってます」
実は、中国籍以外のパンダは、日本のほか、メキシコのシュアンシュアンちゃん、ドイツに1頭いるだけ。しかも、ドイツのパンダはオスのため、日本の「リンリン」との繁殖がありえないわけだ。ちなみに、中国のパンダを借りて、日本の子を作るというのは無理。
なぜなら、
「中国から借りると、子どもはみんな中国籍になるんです。たとえば、2頭生まれた場合、メキシコと日本のように共同繁殖であれば、子どもを1頭ずつふりわけるんですが、中国籍のパンダの場合は、何頭生まれてもみんな中国籍になるんですよ」
ということだった。
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