ケンシロウ、どれだけ「あたた!!」と叫ぶのか?
「おまえはもう死んでいる」「てめえらの血はなに色だーっ!!」「わが生涯に一片の悔いなし!!」。他にも名ゼリフ満載の『北斗の拳』。再読してもやっぱり面白いです。
マンガ界屈指の名作『北斗の拳』。近年はパチスロ界でも空前の大ヒット。
パチンコ店の前を通ると、今なおケンシロウが放つ「あたたたた!!」「あたあ!!」という甲高い“怪鳥音”が耳に飛び込んでくる。

そう、『北斗の拳』といえば、「あたたたた!!」。こう言い切っても依存はない。そんな彼、一体どのぐらい「あたた」と叫んでいたのだろうか。原作コミック全27巻(ジャンプコミックス版)をもとに、数えてみた。

一応今回設定した「オレルール」。
カウントするのはケンが攻撃するときに発しているフキダシの中の叫び。「あたた/あたた!!」と言う場合の「!!」の有無は同じものとしたが、「あたた/あたたっ」という、「っ」の有無は別のセリフとしてカウントした。
有効カウント叫び数、308。普段無口なケンシロウさんですが、結構叫んでます。

いきなりもう、結果発表。
ケンシロウが最も多く叫んでた言葉、それは、「あたあ!!」。
通算26回。ほぼコミックス1冊につき1回は叫んでいる計算です。2番目は「あたっ!!」で17回。
以下、「ふ〜〜」15回、「おおお!!」13回、「ふん!!」12回。「ほあっ!!」「あたたたた!!」「ほおあ!!」が10回で、「あたあっ!!」「あたたた!!」8回。こんな感じのベストテン。
「あたあ!!」「あたっ!!」「あたたたた!!」など、“あたた系”が5つと半数を占めた。
細かく分けてくと、この人ほかにも「おあたあ!!」「あたたあ!!」「おおあたあ!!」「あたたたたたたっ!!」「ああたたたたた!!」「うあたたあ!!」「あたたたたたたたたたた!!(長っ!)」「あああたたあ」などなど、自在に“あたあた”言ってまして。実に27通りの“あたたバリエーション”。ていうかアンタ、やっぱり“あたたた”言い過ぎだよ。

ちなみに、ストーリーが終盤までくると、次第に「ふ〜〜」とタメたり、「ぬん!!」「ふん!!」と気を込めてみたりという表現が増えてくる彼ですが、これは正統伝承者・ケンの北斗神拳が円熟味を増してきた、という解釈でよろしいでしょうか。

ところで『北斗の拳』といえば、ケンの「あたた!!」以外にも、「たわば」「あべし」など、やられるときの声も有名だったりします。

ついでにこっちもチェックしたのですが、さすがにケンシロウはそんな面白ワードを発しておらず、一番多かったケンのやられゼリフは、「ぐあ!!」。あとは「ぐふ!!」と「うぐ!!」。
やられるときは、どことなく無口寄りです。
(太田サトル)