
そこで、近くに新しく出来た「荒川焼」の施設へ行って陶芸を体験してきた。
今年2月に出来たばかりの「道の駅きょうわ(秋田県大仙市)」にある「遺跡陶芸の里」。ここでは、陶芸の先生が施設を切り盛りしており、陶芸体験教室を行ったりもしている。陶芸の先生は、若くてなかなかユーモラス。陶芸といえば、電動ろくろを思い浮かべる方も多いと思うが、今回体験した方法は手動ろくろ。四苦八苦しながらも先生からアドバイスを受けて好みの形を作っていく。もちろん土が乾くまで待たないと焼けないので、後日焼いてもらうことに。
焼く窯は、ガス釜と穴窯があり、せっかくなので焼いた後の色に味わいが出るという穴窯で焼いてもらうことにした。出来上がりは写真のとおり。なかなか渋くて良い色です。
そして、作っている最中に先生に「荒川焼」の由来や名称についても尋ねてみた。
まず、新しくその土地で陶器を作る場合、基本的にはその土地周辺の材料(土)を使って陶器を作れば「○○焼」という名称になるらしい。
その「荒川焼」だが、これは備前焼の手法を取り入れたもので、土は地元のものを、窯焚きの際の薪には楢を使っているとのことであった。焼き物の名称は、基本的には土を採った場所の名前になるようなのだが、陶器に適した土を見つけられれば、手法に関わらず「○○焼」と名づけることが出来るということのようだ。
最後に陶芸の先生は、「これから常に新しい焼き方や考えで取り組んでいきたい」と強い言葉を話していた。
最近、テレビ番組でも取り上げられて話題の陶芸と穴窯、皆さんも体験してみたらいかが? もしかして自分だけの「○○焼」を作る第一歩につながるかも。
(おむらいす)