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「降雪量」と「積雪量」は違う?

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(上)木の上に積もった雪。まるでソフトクリームのよう。(下)紫、青、緑、黄、橙、赤、そして白の七色に輝く雪面。濃いめのサングラスを使うと、こんな風によく見える。

地球温暖化と言われる中、この冬の日本は大雪。気象庁の発表によると、12月は20年ぶりの低温だった。北極からの寒気放出が続いたことが第一の理由で、全国339地点のほぼ3分の1、106地点で12月の積雪量の最大記録を更新した。

ところで、ニュースや天気予報で「降雪量(降雪の深さ)」と「積雪量(積雪の深さ)」という、ふたつのよく似た言葉を耳にしていないだろうか。どちらも天から落ちてきた雪の量を測るものだが、実は両者は違うもの。
「降雪量」は、ある時間(1時間、6時間、24時間など)の間に"新しく"積もった(積もる)雪の量を指す。天気予報の「明朝までに○○センチの雪が降ります」はこっち。
一方、「積雪量」は、自然の状態でのその時刻の雪の深さを指す。簡単に言えば「今ここに何センチの雪があるのか」ということ。「寒いで〜す。ここ、△△村には×××センチの雪がありま〜す」というニュースのレポートは、積雪量を指している。

雪は、自分の重さでどんどん縮んでゆく。降ったばかりの雪は、間に空気がいっぱい入っていて、水の3〜15%くらいの重さしかない。条件にもよるが、かなり縮む。何もなかった場所に1メートルの雪が降ったとして、翌日には50センチに縮んでしまうことも。こうなると、降雪量は1メートル、積雪量は50センチということに。さらに、太陽が照ったり雨が降ったりして、20センチにまで減ったとしよう。降雪量は1メートルのままだけど、積雪量は20センチになる。

豪雪で、一部集落が孤立した新潟県津南町。1月12日に積雪量は397センチに達した。降雪量の方は、合計で900センチを超える。ちょっと想像できない量。こんなとき怖いのが「表層なだれ」。積雪全体が崩れる「全層なだれ」と違い、積雪表面が、厚さ数センチ〜数十センチ以上に渡って崩れるものをいう。気温が低くても起きるので、予測がしにくい。

斜面に40センチの積雪があったとしよう。その上に大粒のあられが2センチの厚さに積もり、さらにその上に30センチの雪が積もったとする。あられは丸っこくて、小さなボールみたいに転がりやすい。斜面に人が踏み込むなどしてショックがかかると、衝撃であられの上に乗っている厚さ30センチの雪が、一気に崩れてしまうことがある。これが表層なだれ。原因はあられ以外にもたくさんあり、前触れなしに発生することが多い。春はまだ先。大雪の後は特に要注意です。
(R&S)
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2006年1月17日 00時00分

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