80年代はじめ、大ブームをまきおこしたあの、初期の144分の1スケールのガンプラ、いわゆる「300円ガンプラ」(400円や500円なども、もちろんありますが)が、そのまま2分の1サイズになって発売される。
「ガンプラコレクション」。どれが出るかわからない、食玩風の販売形態で、箱を開けるとまた箱。実はこの「箱」も実に肝心、パッケージもそのまま2分の1に縮小されているのである。発売当初の雰囲気にこだわるため、今のバンダイのロゴとは異なる、いわゆる「バンザイマーク」のロゴが再現されているあたり、芸が細かい。
「最近のガンダムより、昔のガンダムに思い入れがある方も、かなり多いと思うんです」
と、バンダイホビー事業部の開発担当者は言う。
それにしても現在では、食玩やガシャポンなど、「ちっちゃくてカッコいいガンダム」のフィギュアはたくさんあるが、当時の「味わい深い」プロポーションのままでの発売が、なんともたまらない。
「今の目では不格好に見えるかもしれないのですが、そこがまた魅力でしょうしね」(担当者)
当時「欠点」とされていた部分のプロポーションもそのままなので、「ザクの肩をハの字に切る」「ゲルググの頭は幅ツメ」といった、そのころの定番工作の方法論がそのまま当てはめられるわけだ。
製品には1個に1枚、「総数600万個!! さすが白いヤツ」「ヤスリの選び方・使い方」といった、ガンプラのトリビアや製作ガイドが書かれたカードが付属するのだが、こんな内容のものもある。
「ズゴックはアッガイの改造パーツ?」
どういうことかといえば、300円のアッガイの腕が伸びた状態を再現するために、ズゴックの太ももを使うとちょうどいいという、これまた当時の定番工作のひとつである。
担当者さんもちょっと苦笑する。
「昔のお客様のクリエイティブな発想などを活かして、ガンプラを支持していただいているお客様と、長年にわたって一緒に作り上げていった結果が現在の“誰が見てもカッコいいプロポーション”、“誰でも簡単に組み立てられる”ガンプラなんです。…



