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アメリカの“パンチカード式投票機”って、どうよ?

(上)NY市長選挙の際の投票風景。
(中)これが投票機。
(下)この右下のノズルを「ぐりっ」と回す

今年はアメリカの中間選挙の年。11月7日アメリカ全土で投票が行われた。

アメリカ議会は上院と下院の二院制が敷かれていて、とりあえず2年毎に選挙がやってくることになっている。上院議員の任期は6年で2年毎に3分の1の議員が改選、下院議員は任期2年で全員改選される。ご存知大統領選挙は4年毎で今年は無し。大きな祭りは2008年まで待とう。

アジアからの流浪人であるチンには選挙権はないが、政治には大いに関心あり。と言うよりも、あの2000年の大統領選挙の時、前代未聞の数え直し事件を引き起こしたパンチカード式投票機には大いに興味がある。

そこでパンチカード式投票機で投票したことのある友人に聞いてみた。
「パンチカード式投票機って、どうよ?」 
すると友人は、「えーっと、近くの小学校へ行ってぇ、名簿で名前を確認してぇ……」と、まどろっこしい。
ええい! 分りにくい。キリキリ答えんかぁー! と締め上げると、前回NY市長選挙の時に撮った写真を見せてくれると言う。そんな資料あるなら、早ようみせんかぁー。

友人の説明によると、小学校の体育館に置かれた投票機は、丁度立派なお仏壇くらいの大きさで、外から覗かれないように、ぐるりとカーテンで囲まれている。投票機には、政党や候補者の名前が、英語、スペイン語、韓国語でずらずらと書き出されているだけで、学生食堂のメニューみたいな簡素さだ。
書き出された名前の横に、ノズルのようなものが突き出るように付いていて、投票者は支持する候補者のノズルを「ぐりっ」と回す。
ぐりっ。そんだけなんだそうだ。そうすると板の後ろに張られたカードに穴があき、カードを計算機にかけて集計する。

他にコンパクトなバインダータイプの投票機とか、いろいろあるのだそうだが、NYではこの仏壇タイプがよく使われているらしい。

移民が多いアメリカでは、有権者でも識字率が低いそうなので、このパンチ式が有効と1960年代に採用されたそうだ。しかし膨大な集計が短時間できるのはいいが、数え間違いも多いらしい。2000年の大統領選挙の混乱は記憶に新しい。

それはいかんと、タッチスクリーン方式によるコンピューター・データベース投票機が、ぼつぼつと各地で採用され始めている。が、それもどこまで信用できるのかという議論もある。案の定、上手く作動しなかったところもあるそうだ。しかし近い将来、全部それに移行していくだろうということだ。

友人は、投票機が最新式になるのはいいが、この「ぐりっ」がなくなるのはちょいと寂しい、と言っていた。なんかアナログでいいじゃん、だってさ。
ふーん、彼は「ぐりっ」の感触が好きで投票に行っていたのだ。
ま、そういう動機もありとしておこう。
(チン・ペーペー)

2006年11月16日 00時00分

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