こたつまである!? パリの漫画喫茶事情
(上)「Manga Cafe」のHP画像。<br>(下)同店のアニメ上映会フライヤー。今回のプログラムは「コブラ」のようです
以前、OTAKU御用達のヘアスタイリング剤「MANGA LOOK(マンガ・ルック)」のことをご紹介し、大きな反響をいただいたがパリでは実は漫画喫茶も大人気らしい。

最近、パリで話題を集めているのがその名も「Manga Cafe(マンガ・カフェ)」というお店だという。
在住の友人によると、このお店は学生街として知られるカルチェラタンにあり、若干21歳のフランス人ボーイが店主なんですってよー。ソルボンヌ大学の近くということもあって、連日フランス人の若者で賑わっているとか……。
内装はけっこうオシャレな感じで、日本人の漫画家さんがココでちょっとした原画の展示を行うなどもしているらしい。
さらに、定期的にプロジェクターを使ったアニメ上映会や、マンガのデッサン教室なども行われているというのでビックリ!!

実は私も数年前にパリへいったときバスティーユ周辺を歩いていたら突然「うらばす」とひらがなでデカデカで書かれた漫画喫茶の看板を見つけて驚いたことがある。
こちらはオーナーも日本人で、前述の「Manga Cafe」とは異なりマンガやパソコン環境などもすべて日本語。店主の野村さんにお話を伺ってみたところ、「うらばす」というのは「裏バスティーユ」の略とのこと。

「Manga Cafe」があくまでフランス人向けなのに対し、「うらばす」はどちらかというと在仏の日本人向けな印象を受けた。現在は移転して「うらばす plus」という名前になり、最近はこたつや畳の部屋(!)、マッサージチェア等も設置され、さらにパワーアップしているという。もちろん日本の漫喫同様、フリードリンク制でインターネットやDVD、プレステなどのゲームも楽しめるので、おフランスにいるとは思えないまったり感が味わえそうだ。
「マンガや雑誌、インターネットなどが、外国に住む日本人のリラックスに非常に役立っていると感じます。フランス人のお客様は、まだフランス語に翻訳されていない日本の最新マンガや週刊誌がお気に入りのようです」とのことだった。
ちなみに、料金はどちらのお店も1時間約3〜4ユーロというところ。


いや〜それにしても「漫画喫茶」という日本特有のビジネスモデルが海を超えておフランスで知らぬ間に花開いていたとは……パリへいく機会があったら、話のタネにぜひ入店してみてくださいまし。
(野崎 泉)

「Manga Cafe(マンガ・カフェ)」HP
※本来、「Cafe」の「e」にはアクサンテギュが付いているが、環境によっては正しく表示されないため「e」で表示
「和みどころ うらばすplus」HP