メキシコのくす玉人形「ピニャータ」で盛り上がろう
メキシコ系スーパーで売られているピニャータ
今年のクリスマスプレゼントはどうしようかなぁ〜、と思っているお父さん。いい情報ありますよ。


アメリカでは、2007年クリスマス戦線に向けて発売されたXbox 360のゲームソフト『あつまれ!ピニャータ(Viva Pinata: Party Animals)』がなかなかの人気。アメリカやカナダでアニメ化が予定され、日本では12月に、またWindows、ニンテンドーDS版も発売される予定。
お父さん、要チェックですよ。

ところで聞き慣れないこの「ピニャータ」って、何?

ピニャータとは、メキシコの子どもたちのお祭りや誕生日パーティー等でよく使われる「くす玉人形」のこと。
さすが陽気なお国柄のメキシコらしく、色んなバリエーションがあり、コンペイ糖のような角の付いた丸型や、動物やアニメのキャラクターを型取ったものがある。

お祭りでは、カラフルな色紙で飾り付けされたピニャータの中に、お菓子やおもちゃを詰めて木に吊るし、目隠しした子どもたちが棒でばしばし叩いて割る。


そしてこぼれてきたお菓子を皆で分け合うんだが、当然のごとく子どもたちは大はしゃぎ。ほんの小さな駄菓子でも、必死になってかき集めてしまうから、笑っちゃうよねぇ。

そもそもピニャータは、イタリア語の「ピッナーター(土鍋)」からスペイン語に転じたもの。イタリアの農村部で、復活祭の前に地主が小作人たちに、土鍋に果物等を盛り合わせて贈っていた習慣がスペインに渡り、その後、スペイン人がアメリカ大陸にもたらしたとされる。

さらにこのピニャータ割りは、メキシコ先住民アステカ人の、壺を割って悪魔払いをし、収穫を感謝する習慣と混ざり合って生まれたともいわれている。

またキリスト教の影響を強く受けた一部地域では、悪魔払いの意味合いが強調され、ただ単にピニャータを思いっきり叩きのめすというのもあるそうだ。

メキシコ人とけんかして「ピニャータみたいにしてやる!」と言われたら、四の五の言わずにさっさと逃げよう。

冒頭で紹介したゲームソフトは、かわいい動物たちのピニャータが登場し、自分の庭でお気に入りのピニャータを育成して楽しむというもの。決して叩きのめすことはないのだけれど、壊れちゃったらお菓子が飛び出すんだそうだ。

今年のクリスマスの作戦としては、パーティーゲームで子どもにピニャータを割らせ、中からこのゲームソフトが出てくるなんて演出にすると、嬉しさ倍増なんじゃなかろうか。

どうです? お父さん。
(チン・ペーペー)

Xbox『あつまれ!ピニャータ』公式HP