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ネットで買った本によく“あの紙”が挟まってますが

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この紙にも、いろんな役割があるわけなのです。

ネットで本を買ったことがある人は、届いた本を開いたとき「あれっ?」って思った経験があるかもしれない。

それは、本にはさまったままの“あの紙”を見たとき。
“あの紙”っていうのは「補充注文カード」とか書いてある、本来なら書店のレジで引き抜かれるはずの二股の紙。この紙って、書店が本の発注で必要なはず。なのに、僕の手元にあっていいもんなのか、と。

そこで、ある大手ネット書店のカスタマーセンターに問い合わせてみた。
「弊社ではISBN(国際標準図書番号)によって、在庫をコンピューター管理しているため、スリップ(二股の紙のこと)がお客様の手元に届いても問題はございません。お手数ですが、捨てるなど処理していただければと思います」
いえ、お手数じゃないです。むしろ、たまにしおりとして役立ってますし。
そっか、コンピューター管理だから問題なかったんだ。

でもちょっと待って。今の時代、店舗がある書店でも、在庫管理をコンピューターで行っているところが結構あるはず。なのに、スリップはだいたいレジで抜かれる。さっきの論理ならはさんだままでもいいはずなのに、一体どうしてなんだろう。
日本書籍出版協会の方によると、理由のひとつとして、出版業界のこんな仕組みがあるからだという。
「スリップの中には、発注以外にも役割を持っているものがあるんですよ。それは注文カードの裏面に“売上カード”“売上報奨カード”などと書かれているもので、これを切り離して、まとめて出版社へ送ると、書店は“報奨金”と呼ばれるお金をもらえるんですね。出版社によって金額はまちまちですが、1枚あたり5円や10円などが、書店に支払われるんです」

この制度の裏には“自社の本を書店に置いてもらいたい”“ちょっとでもいいところに置いてもらいたい”っていう、出版社側の思惑もあるという。これが実際どこまで効くかは書店のスタンス次第だけど、以前には1冊あたり5円や10円どころじゃなく、破格の報奨金のついた本もあったんだとか。実際その本は、書店によっては扱いが良かったらしい。
そしてその背景には、書店の利幅が、他の商売と比べて小さいことも関係している。大量に万引きされようもんなら、1日の利益が吹き飛ぶことだってある。だから、この報奨金制度はありがたいシステムなのだ。
僕たちにとっての、ポイントカードみたいなものかもしれない。

と最後に、そんな話を聞いて気になったのは、今僕の手元にある報奨カードは使えるのかってこと。もしかして、このありがたいシステムを使って、僕たち個人が出版社へスリップを送ったら、報奨金は……?
「残念ながら書店だけの制度です」

ですよね、もらえないですよね。
これからも、たまにしおりとして使わせていただきます。
(イチカワ)
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2008年4月15日 00時00分

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