家庭の氷の賞味期限ってどのくらい?
冷凍庫の氷、どのくらいで使い切ってますか?
先日、急に暑くなった日に氷を取り出して、ふと「これっていつつくったものだっけ?」と不安になった。

冷蔵庫でつくる家庭の氷は、冬場などは放っておきがちで、「氷に賞味期限はないから平気」なんて言う人もけっこういる。

でも、時間が経った氷にはニオイがついてしまうこともあるし、だいたいどのくらいで使い切ったほうが良いものなんだろうか。日立アプライアンス株式会社に聞いた。

「氷になってしまったものに関しては、特に賞味期限はありません。ただし、長く保存していますと、昇華して氷が小さくなってしまうこと、ほこりや汚れが付きやすいこと、他の食品のニオイ等が付く可能性があることなどで、長い期間保存はおすすめしません」
と言うのは、広報担当者。

また、給水タンク式の場合、氷を消費しないということは、給水タンクの水が残りやすいということになるので注意が必要なのだとか。
「水はいたみやすいので、1週間に一度お手入れをおすすめします。
そのため、給水する水の衛生面からいうと、1週間を目安として製氷した氷を使い切り、新しい氷、新しい水に変えた方が良いでしょう」
1週間で使い切るとは! けっこうな頻度なんですね……。

ちなみに、自動製氷機とそうでないもので賞味期限は違うもの?
「氷になってしまえば特に違いはありません。ただし、市販されている氷は、製法や水の純度が違う可能性がありますので、違いがあるかもしれません」

ところで、家でつくった氷は、市販の氷に比べて、どうしても味が落ちてしまう気がするけど、美味しい氷をつくるためのポイントなどはあるものでしょうか?
「美味しい氷の定義は難しいのですが、第一に、ニオイが付く前に素早く氷にしてしまうこと。また、ニオイが付かないように、別容器に入れること。さらに、昇華しないように、冷気が当たらないようにすること。ケースに入れるなどですね」
これらは、自動製氷の場合や、氷の使い勝手を考えると現実的に難しい部分もあるが……。


今後は氷がフル回転する季節がやってくる。美味しい氷をつくりたいもんですね。
(田幸和歌子)