成田ときいて、多くの人が真っ先に思い出すのは空港だろう。旅好きなら何度も足を運ぶ場所だが、あくまで旅の経由地であり、成田自体を観光したことがある人は案外少ないのでは？
しかし、成田には旅の目的地としての魅力も多く、うっかり素通りしてはもったいない。
大本堂で開山以来一日も欠かさずにおこなわれているという“御護摩祈祷”も必見だ。炉に薪をつんでお供物をささげ、火を焚いてご本尊さまに祈りをささげる真言密教の秘法だが、ここでは一般の人でもその一部始終を参拝することができるのだ。
ちなみに成田は、新勝寺のご利益や運気が上がるといったイメージ、さらに成田空港から勢いよく飛行機が上昇するイメージから、“運気上昇の街”といわれる。
お参りが済んだら、腹ごしらえといこう。意外に知られていないが、成田はグルメな街でもある。成田山新勝寺の門前町名物といえばうなぎだが、寺から800メートルくらいの間に、うなぎを出す店が約60店もある。今回ランチをとったのは「川豊本店」。木造3階建ての純日本家屋の老舗で、田舎のおばあちゃんの家にきたような昔懐かしい雰囲気にほっこり。
肝心のうなぎは肉厚でふっくらやわらかく、甘めのタレも香ばしい。同店では「割きたて・蒸したて・焼きたて」にこだわっているそうで、店先で一匹ずつで手でさばいていた。秘伝のタレは「災害時はカメを持って逃げろ」と言われ、大切に受け継がれてきたものだそう。
……と、まあ、ここまでは結構ガイドブックでも定番の成田なのだが、ここからはちょっとツウ好みなグルメスポットを紹介したい。「旅先でおいしいものに出会うには、機内のキャビンアテンダント（CA）に聞け！」といわれるほど、CAさんのグルメ情報へのアンテナ感度の高さには定評がある。そこで今回は成田に本社をおくLCC3社のCAの方におすすめの店を案内してもらった。
■三芳家
まずは、バニラ・エアの唐島さんとSPRING JAPANの野口さんがおすすめする甘味処、「三芳家」。成田山参道の脇道の奥にあり、隠れ家っぽい雰囲気も素敵。おすすめメニューは、2人のお気に入り「クリームあんみつ」（700円）や人気の「ピーナッツあべかわもち」（760円）など。2人もプライベートでよく利用しているそう。川豊本店にも近いので、うなぎのあとにもおすすめ。
■下田康生堂ぱん茶屋
バニラ・エア唐島さんおすすめ、フランスで修業を積んだ店主下田真吾さんのベーカリー、「下田康生堂ぱん茶屋」。
■野菜×創作料理101
ここからは夜に行きたい大人な店。
■Jet Lag Club
こちらもジェットスター・ジャパン久保さんおすすめ、各国エアラインクルー御用達のバー、「Jet Lag Club」。元サベナ・ベルギー航空のクルーだったヴィンセントさんがオーナーとあって、豊富なベルギービールがウリ。壁にはマニアックなエアライングッズが所せましと飾られ、飛行機好きにはたまらない空間。
最後にやはり成田といえば空港、ということで、飛行機を見る格好のスポット「さくらの山公園」を紹介しよう。ここは滑走路のすぐ横にあり、離着陸する飛行機を間近から眺める見ることができる広場。
名前のとおり、桜の時期には見事な景観になるそうだ。取材時は平日昼間にも関わらず、大勢の飛行機ファンや家族連れでにぎわっていた。
見どころに、食べどころに、アレコレお楽しみ満載の成田。東京駅から車で約1時間とアクセスも至便。美味しいものを食べて運気アップを狙う成田ブラリ旅、今週末あたりどうですか？
（古屋江美子）
しかし、成田には旅の目的地としての魅力も多く、うっかり素通りしてはもったいない。
その筆頭である「成田山新勝寺」は、年間1000万人以上が訪れる日本有数の観光スポットで、正月三が日参拝者数トップ3の常連。境内は広く、なかには出世稲荷のような穴場もある。また、占い屋さんが多く集まる広場もあるので、占い好きなら要チェックだ。
大本堂で開山以来一日も欠かさずにおこなわれているという“御護摩祈祷”も必見だ。炉に薪をつんでお供物をささげ、火を焚いてご本尊さまに祈りをささげる真言密教の秘法だが、ここでは一般の人でもその一部始終を参拝することができるのだ。
ちなみに成田は、新勝寺のご利益や運気が上がるといったイメージ、さらに成田空港から勢いよく飛行機が上昇するイメージから、“運気上昇の街”といわれる。
街なかに外国人も多いから異国情緒や非日常感があり、なんとなく人の気分を変えるような不思議な空気が流れているのだ。
お参りが済んだら、腹ごしらえといこう。意外に知られていないが、成田はグルメな街でもある。成田山新勝寺の門前町名物といえばうなぎだが、寺から800メートルくらいの間に、うなぎを出す店が約60店もある。今回ランチをとったのは「川豊本店」。木造3階建ての純日本家屋の老舗で、田舎のおばあちゃんの家にきたような昔懐かしい雰囲気にほっこり。
上うな重（2900円）、肝吸い（100円）
肝心のうなぎは肉厚でふっくらやわらかく、甘めのタレも香ばしい。同店では「割きたて・蒸したて・焼きたて」にこだわっているそうで、店先で一匹ずつで手でさばいていた。秘伝のタレは「災害時はカメを持って逃げろ」と言われ、大切に受け継がれてきたものだそう。
……と、まあ、ここまでは結構ガイドブックでも定番の成田なのだが、ここからはちょっとツウ好みなグルメスポットを紹介したい。「旅先でおいしいものに出会うには、機内のキャビンアテンダント（CA）に聞け！」といわれるほど、CAさんのグルメ情報へのアンテナ感度の高さには定評がある。そこで今回は成田に本社をおくLCC3社のCAの方におすすめの店を案内してもらった。
今回のグルメツアーの案内人。左からSPRING JAPANの野口さん、バニラ・エアの唐島さん、ジェットスター・ジャパンの久保さん、成田ソラガールの識名さん。
■三芳家
まずは、バニラ・エアの唐島さんとSPRING JAPANの野口さんがおすすめする甘味処、「三芳家」。成田山参道の脇道の奥にあり、隠れ家っぽい雰囲気も素敵。おすすめメニューは、2人のお気に入り「クリームあんみつ」（700円）や人気の「ピーナッツあべかわもち」（760円）など。2人もプライベートでよく利用しているそう。川豊本店にも近いので、うなぎのあとにもおすすめ。
■下田康生堂ぱん茶屋
バニラ・エア唐島さんおすすめ、フランスで修業を積んだ店主下田真吾さんのベーカリー、「下田康生堂ぱん茶屋」。
地元の農産品・特産品を使ったご当地パン「成田ソラあんぱん」やうなぎがゴロリと入った「うなぎパン」など成田らしい商品も充実。「うなぎパン」はその名のとおり、本当に蒲焼状のうなぎがゴロゴロ入っていて、ホワイトソースと山椒を混ぜたタレによってジューシーさがアップ。実はこの店、先代まではうなぎ店だったというから、味は推して知るべし。唐島さんのおすすめは「おまかせランチ」（515円）。ボリューム満点のサンドイッチとシュークリームがセットになっていてコスパ抜群だ。
■野菜×創作料理101
ここからは夜に行きたい大人な店。
ジェットスター・ジャパン久保さんがすすめてくれたのは、成田駅から徒歩2分の好立地にあるフレンチ創作料理レストラン、「野菜×創作料理101」。地産地消にこだわった野菜を使った料理をワインと一緒に楽しめる。オシャレな店内は成田デートのシメにもぴったり。
■Jet Lag Club
こちらもジェットスター・ジャパン久保さんおすすめ、各国エアラインクルー御用達のバー、「Jet Lag Club」。元サベナ・ベルギー航空のクルーだったヴィンセントさんがオーナーとあって、豊富なベルギービールがウリ。壁にはマニアックなエアライングッズが所せましと飾られ、飛行機好きにはたまらない空間。
客の80％以上は外国人というから、もうほとんど外国だ。
最後にやはり成田といえば空港、ということで、飛行機を見る格好のスポット「さくらの山公園」を紹介しよう。ここは滑走路のすぐ横にあり、離着陸する飛行機を間近から眺める見ることができる広場。
成田市観光キャラクター“うなりくん”を囲んで記念にパチリ。
名前のとおり、桜の時期には見事な景観になるそうだ。取材時は平日昼間にも関わらず、大勢の飛行機ファンや家族連れでにぎわっていた。
見どころに、食べどころに、アレコレお楽しみ満載の成田。東京駅から車で約1時間とアクセスも至便。美味しいものを食べて運気アップを狙う成田ブラリ旅、今週末あたりどうですか？
（古屋江美子）
