先日、実家からそうめんが送られてきた。夏だし、久々のそうめん、とってもうれしいのだが、その量にびっくり。
2人暮らしの我が家になんと3kg。この夏の間に消費できるかなぁ、と考えていたところ、ふと疑問が。そうめんの1人前っていったいどのくらいなのだろうか。大抵の場合、束になって売られているそうめん。いったい何束ゆでればいいの? ゆですぎる前に聞いてみよう!

「『そうめん』と『ひやむぎ』事情」でもお世話になった「揖保乃糸」の兵庫県手延素麺協同組合にお話を伺ったところ、「大人1人前として、冷やし素麺の場合は2束と考えています」とのご回答。1束は50グラムとのことなので、2束ならば100グラム。
パスタで束になって売られている1人前と同じだ。
ちなみに、「温かいつゆをかけて召し上がるにゅうめん等の場合は、おだしやトッピングする具材などを全てお召し上がりいただけるよう1人前を1束と考えて、レシピでも紹介させていただいています」とのこと。
「揖保乃糸」のウェブサイトでは、昼食向け「オムそうめん」、夜食向け「トマトそうめん」などユニークなレシピが紹介されているが、食べ方によって柔軟に使いやすい量に束ねられているというわけだ。

「三輪そうめん山本」にもお話を伺った。1人前については、「男性・女性・大人・子供など人によって様々でございますが、当社では概ね75グラム程度と考えております」とのこと。1束はこちらもおよそ50グラムとのことなので、1人前は約1.5束。
若干少なめのご回答だった。
現在の束の単位になった経緯については、結束機が普及する前、人の手作業で束にしていた時代からの名残なのだとか。1束のグラム数も正確ではなく束売りが主流だったが、その重さが50グラム前後だったため、結束機の普及後もほとんどのそうめんは1束50グラムになったという。「ただ、45グラムで製造されているメーカーもございますし、当社の世界一細いそうめん「白髪」は90グラムで巻いております」との情報もいただいた。

近頃ではそうめんの食べ方も個性もいろいろなので、一概には1人何束、何グラム、とは言えないようだ。普通に麺つゆにつけていただくだけではなく、今は和・洋・中様々。
主食だけではなく、サラダや煮物、おつまみにまでいろいろな変身を遂げる。用途によって量を調整して、自分なりの目安を見つけてみよう。
我が家もいろんなレシピに挑戦して、何回で食べ切るか、レッツトライ!
(さくら)

「揖保乃糸ホームページ(兵庫県手延素麺共同組合)」
(株)三輪そうめん山本HP