「佐藤」をはじめとして、「鈴木」「田中」など苗字の形をしたUSBメモリーシリーズ。おもしろガジェット製品の取り扱いで有名な株式会社ソリッドアライアンスから続々発売され、ニュースでも話題となったので、知っている人も多いかと思う。

「あ、これって俺の苗字じゃん」と思わず買ってしまいそうになるが、逆に自分や友人、恋人などの苗字でなければ買う人はまずいないだろう。それならと、「オリジナルの苗字型USBメモリーをつくってもらったら価格はいくらになるのか」という素朴な質問を同社にしてみた。

同製品は容量は1GBで、価格は3200円。現在発売されているのは「佐藤」「鈴木」「田中」「高橋」「渡辺」「山田」の6種類。「どこに置いても一瞬にして自分のUSBメモリーとわかる視認性の高さ」が最大の特徴だ。基本的に一般的な苗字を製品化するのが方針。
また、投票サイトを開設して、苗字の募集も最近まで行っていた。だが、マイナーな珍しい苗字の人はいくら待っても投票しても製品化は難しいのはいうまでもない。

そこで、「私の苗字をオーダーしたいんですが、いくらでつくってくれますか」と(株)ソリッドアライアンスにきいた。すると、「100万円です」との回答が。「高~い!」と思わずビックリ。
「どうしてUSBメモリーが100万円もするんですか」とさらに質問すると、「オリジナルの苗字をつくるためには、それに合わせた金型をつくる必要があります。
これに材料を流し込んで苗字の形をつくるんです。この金型をつくるのにお金がたくさんかかるんです」と説明。たとえ1個といえども、金型がないとつくれないのだそうだ。
また、「オーダーしてくださったら、色もお好みでつくりますよ」と説明された。「うーん、お金に余裕ができたら」と返事。

「佐藤」「鈴木」はメジャーな苗字だから大量生産され、結果としてコストが下がり安く手に入るが、マイナーな苗字は数が少ないので高コストになるのが定めなのだ。

(羽石竜示)