ポスト・イット(TM)にメモを書くとき、束の上でそのまま書くと、書いてる途中で手がガクッとなって、ハミ出したりしがちである。
かといって、1枚ペラッとはがして、書いてから貼ると、机の上の別のモノにくっついちゃったり……。


でも、メモを貼ってから書くと、当然書きにくい。いったいどの順序が良いのだろうか。
そんな些細なことで悩んでしまうこと、誰でもあるはずだ。

ちょうど先日、好評のうちに最終回となったドラマ『流星の絆』の登場人物「妄想係長・高山」も「貼ってから書くか、書いてから貼るか――脂性だから、指で触れると粘着力が弱くなる」などと言っていたけど……。
正しい順番はあるのか。また、「書いてから貼る派」「貼ってから書く派」など、年齢性別の傾向はあるのか。住友スリーエム株式会社に聞いた。

「正しいも何もないですよ。書いてから貼るのも、貼ってから書くのも、どちらのスタイルもそれぞれ良いですし、特に年齢性別の傾向なども見られません」

どちらかというと、この「書いてから貼る」「1枚はがしてから書く」の区別は、「年齢」「性別」などによる傾向ではなく、どういったポスト・イットを使用しているか、その種類によるのでは? という推測であった。
「たとえば、正方形の紙が500枚くらいという厚さのキューブ状を使用している場合、1枚だけとってから書いて貼る人が多いでしょう。逆に、手のひらにのっかるサイズの場合、書いてからはがして貼る人が多いのでは?」

ところで、1枚はがしてから書く人の場合、「高山係長」のように「粘着力が弱くなる」という心配があるが……。
「もともと糊屋さんの技術でつくっているので、通常、1~2回の使用では、粘着力は弱くならないですよ。
粘着力が弱くなるのは、机の上に消しゴムのカスがあるとかでは?」

また、「脂性の手」「汚れている手」の場合でも、「一般的に、はがす際には、糊のところはあまり触らないはず。あれ(妄想係長・高山)は、クドカンさんならではのユーモアだと思いますよ」とのことだった。

ちなみに、このように「書いてから貼るか」「貼ってから書くか」などの小さな悩みに日々振り回されている人にお勧めのアイテムがある。
「ポスト・イットスタイルミニノート」だ。
「これはノートパッドにカバーがついていて、誰かに渡すときなど以外は、書いた紙をはねあげたフタの内側にはりつけ、保管することができます。男性の胸ポケットに入るサイズなのも便利ですよ」

ノートよりもコンパクトで、自由にはがせて貼れて、保存も可能。
書いてから貼るか、貼ってから書くか迷う人は、こちらをどうぞ。
(田幸和歌子)
編集部おすすめ