もうすぐ新年度。4月になると電車や街中にはいっせいに新社会人が現れる。
本人たちはあまり意識していないかもしれないが、独特の初々しさがあり、はたから見ると新社会人かどうかは結構わかってしまうもの。髪やヒゲの手入れもバッチリだし、服装もカッチリ。疲れた感もなく元気だ。

私の周りの会社員を見ても、入社当時とは身だしなみが変化した人が多い。スーツの着こなしもこなれてくるし、男性はヒゲを生やしはじめた人も少なくない。なかには、「入社当時より会社のドレスコードが厳しくなって、服装はむしろカッチリになった」なんて人もいるけど。


実際のところ、新社会人はどのくらい身だしなみに気を配るべきなのか? 先ごろ、剃刀メーカーのシック・ジャパン株式会社が、今年の新社会人となる男子学生、そして新社会人を採用する側である企業の管理職社員(40代~50代/男女)を対象に、「新社会人の身だしなみ」に関するアンケートをおこなった。

それによれば、84%の管理職が「新入社員がヒゲを生やすのは好ましくない」と回答。ただし、これは新入社員に限った話。部下のヒゲには意外に寛容で、「生やすのはダメ」と答えたのは25.5%のみ。「似合っていれば良い」「清潔感があれば良い」「仕事に差し障りがなければよい」など、半分近くの管理職が好意的にみている。ちなみに男性より女性の管理職のほうが容認する傾向にある。


この結果にヒゲ好きの新社会人も安心するかと思いきや、アンケートでは意外な結果が出た。新社会人の約4割が、「ビジネスマンにヒゲはふさわしくない」と考えており、実に47.5%の人が「例え周囲の状況が許したとしてもヒゲを生やしたくない」と回答しているのだ。現代の世相を反映して慎重になっているのか、単なる好みの問題か。

ちなみに管理職・新社会人ともに、社会人の身だしなみで重要なポイントは「清潔感」で、具体的なパーツとしては「髪」「ヒゲ」「歯」などを挙げた。とくに髪とヒゲに関しては、新社会人のほうが管理職より意識が高い。ただ、手入れそのものは面倒だと本音をもらす声も多く、約6割が「手入れの頻度や時間は増えるだろう」と予想している。
ちなみにアンケートを実施したシックでは2月下旬に『シック クアトロ4チタニウム レボリューション ブラック』を発売。電動トリマーが付いて、一本でモミアゲ・眉・ヒゲを整えられるので、忙しい朝には重宝しそうだ。

清潔感が大事な新社会人。まずは身だしなみはキッチリ整え、自分のカラーは社内の雰囲気を見極めながら少しずつ出していくのが無難なようです。
(古屋江美子)