まず、『大阪弁トランプ』。トランプの真ん中に大阪弁が書かれており、これを標準語では何と言うでしょうか? と出題してくれるのだ。要するにトランプで遊びながら、大阪弁を学ぶことができるという、変り種トランプ。
ジョーカーを見ると、出題されているのは「あめちゃん」という大阪弁。右上には「ガムはガム、グミはグミやけど……」とヒント(使い方や例文)が書かれており、左下には解答として小さく「飴玉」と書かれている。
他にも、スペードの1で「なんでやねん」という大阪弁を出題。この解答は「何故なのだ」。そのまんまである(笑)。クラブの3には「げら」という大阪弁を出題。右上には「ほんまじぶんげらやなあ~」と例文が。解答は「笑い上戸」である。
このトランプ、元々は大阪以外の方に大阪弁を知ってもらいたいという想いで開発された商品だが、実際には大阪内でお土産品のような形で局地的にヒットしているとのこと。
続いては『大喜利トランプ』。トランプの真ん中に、大喜利のお題が書いてある。トランプで遊んでいるのに、大喜利を出題してくるというややこしいトランプだ。クラブのKには「織田信長から来た恐怖のメール……、その内容とは?」。クラブの7には「まったく盛り上がらないアイドルのライブ……、その原因とは?」。なかなか面白いことを考えさせてくれる。もう、千原ジュニアにプレゼントしたいよ!
他にもある。『計算トランプ』はトランプの真ん中に「1+1」とか計算式が書かれており、暗算しながらトランプできる逸品。答えは書いてない。
『変身トランプ』は、トランプの真ん中に人の目の絵が描かれている。これを自分の目に持っていくと、変身できるというだけのトランプ。
『フラワートランプ』は、トランプの表面に花の絵が描かれており、相手からは花を一厘持っているように見えるという、優雅でリッチなトランプ。
『メッシュトランプ』は、スケルトン素材でカード全体がメッシュのデザインになっているため、透けて見えるのに相手には数字・マークが見えないというトランプ。
『シルエットトランプ』は、トランプの真ん中に都道府県のシルエットがあるので、トランプをしながら地図シルエットクイズができる。左下に「鹿児島」とか答えが書いてある。ここまで来ると、何が目的かわからない(笑)。バカ負けするグッズだ。
『すごろくトランプ』は、カードがすごろくのマスになっている。これを好みの並べ方にして、自分なりのすごろくを作って遊ぶことができる。「のんび~り一回休み」とか「一位の人にお尻をローキックされる」とか書かれている。もう、ここまで来るとトランプという機能をムリヤリつけたけど、本心はすごろくを発売したがっているとしか思えない。
メーカーによると、
「もう、何でもよかったんです。トランプの力を借りつつ商品化してしまおう! と。トランプだけで売っていても面白くないので、トランプにプラスアルファして発売しようと考えました」
と、認めている。
どうですか、皆さん。買いたくなりましたか? 僕は欲しいね。
(寺西ジャジューカ)